【3訂版】受ける?/受けない?予防接種 出版のお知らせ ぜひ一家に一冊お備えください
今、予防接種をめぐる状況は大きな転換期を迎えています。
本書は2019年、コロナ禍の直前に出版し、2021年に増補改訂しました。ご注文いただくことが多かったのですが、紙版を絶版とし、pdfのみをstoresでお売りしていました。
新型コロナが一段落したいま、全ての予防接種をどうしたら良いかとのご質問を受ける機会が増えました。9月からの新学期に向け、また、2025年8月30日に北海道ワクチントークが開催されるのを機に大幅な改訂を行いました。保護者が子どもを接種に連れて行く前に読んでおくべきとされる「予防接種と子どもの健康」や同じく、予防接種リサーチセンターが出版している医療社向けの「予防接種ガイドライン」の改訂も参考にしながら新しく導入された、新型コロナワクチン、HPV9価ワクチン、帯状疱疹ワクチン、5種混合ワクチンの情報も新たに入れました。
ワクチンの基本やインフォームド・コンセントのあり方に今の同意書が対応しているのか、接種に疑問を持った場合はどう対処すれば良いのか、病気の現状やワクチンの有効性・安全性、そして副反応が起きた場合の救済の受け方なども詳細に紹介しています。
ぜひ手に取って予防接種を受ける際のご参考にしていただくとともに、皆様からのご意見もお待ちしていますので、まずは一読をお願いいたします。
はじめに より
本書は「予防接種反対」の本ではありません。徹底して予防接種を「受ける側」の立場に立って、ひとりひとりが現在ある予防接種のメリットとデメリットを見極めた上で「受ける/受けない」を決めるための知識と、自分が決めたことを周囲の同調圧力に流されないで実行するにはどうすればよいのか、そして不幸にも予防接種の副作用被害にあってしまったときに何をすべきかの手がかりを提供することを目的にしています。
予防接種を「受けさせる側」の行政の立場と、予防接種を「受ける側」の個人の立場の間には決定的な違いがあります。「予防接種は安全、健康をまもるために必要不可欠のもの」としてすすめられていますが、予防接種には副作用の危険がつきまといます。元気だった赤ちゃんが予防接種後に死んでしまう例が毎年報告されていること、そしてその多くが「突然死」などとみなされて救済されていないことを、あなたは知っているでしょうか?
予防接種をめぐっては、「受けさせる側」からの情報が圧倒的に多いのが現状です。そこに書かれている事実の多くに間違いはありませんが、そこに書かれていない事実もあります。予防接種を「受ける側」として、納得した上で受ける/受けないを選択するためには、書かれていない情報、とくに副作用や被害救済の実態を知っておくことも必要です。本書は、この「書かれていない情報」を提供するものです。
本書の初版が出たのは2019年でしたが、2021年からはじまった新型コロナワクチン接種後、子どもの予防接種も高齢者の予防接種も大きく変わりました。初版時に編集作業に多くの示唆をいただいた故・母里啓子さんの姿勢をコロナ以後の大きな変化にそって、次世代へつなぐことを目的に、今回内容を大幅に改訂しました。各種データのアップデートのほか、新型コロナワクチンの問題について、また新たに導入された9価HPVワクチンや帯状疱疹ワクチンについての情報を加えました。同時接種についての被害実態もお伝えしています。これにともないタイトルも一部変更しました。ただし、予防接種への基本的な考え方は変わっていません。多くの皆さまに参考にしていただければ幸いです。
お申し込みはSTORESで!
もくじ
- はじめに
- 1. うつる病気とワクチンの基礎知識
- 細菌とウイルス
- ワクチンと免疫力
- 生ワクチンと不活化ワクチン
- 混合ワクチン
- 新型コロナワクチンとして出てきたmRNAワクチンなど
- 抗体のでき方は人さまざま
- 新型コロナも在来ウイルスとして共存
- 2.「同意」署名を求められるのはなぜ?
- 予防接種のメリットとデメリット:国の説明
- 予防接種には副作用がつきもの
- 重い副作用は国に救済してもらえる?
- 予防接種の効果には限界がある
- 自然な抗体は「一生もの」
- 予防接種で防ごうとしているのは本当にこわい病気?
- 子どもを感染症から守るのは予防接種だけ?
- 3. ワクチン各論:受ける/受けないをどう決める?
- 受ける/受けないを決める判断材料とは?
- BCGワクチン
- 混合ワクチン
- ジフテリアワクチン
- 百日せきワクチン
- 破傷風ワクチン(トキソイド)
- ポリオワクチン
- ヒブワクチン
- MRワクチン
- 麻しん(はしか)ワクチン
- 風しんワクチン
- 日本脳炎ワクチン
- 肺炎球菌ワクチン(小児用)
- B型肝炎ワクチン
- ロタウイルス(2価/5価)
- 水ぼうそう(水痘)ワクチン
- 帯状疱疹ワクチン
- 新型コロナワクチン
- コロナワクチンの有効性
- 接種間隔を設けないことの問題
- 増加を続けるワクチン接種被害者〜副反応被害の実態
- 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)
- おたふくかぜ
- インフルエンザ
- 増えた予防接種
- 同時接種とは何か?
- 4. 同調圧力にどう対処する?
- 自分のワクチン選択は決まってもまわりが…
- 自治体、保健所、お医者さん、保育士みんなからすすめられる
- 「義務」から「努力義務」へ
- 「義務」と「努力義務」は大ちがい
- 予防接種制度の歪み
- 同調圧力対策マニュアル
- 5. 副作用被害に遭ってしまったら?
- 1. 副作用の報告
- 2. 救済申請の手続き
- 3. 救済申請の問題点
- 4. 審査請求はこんなふうにやります
- 6. 予防接種副作用被害者の声
- 事例1:子宮頸がんワクチンの被害者として『今の私達に必要なこと』
- 事例2 HPVワクチン被害者訴訟のいま
- 事例3 新型コロナワクチンで一変した生活
- 事例4 審査請求で認められ わかったこと〜救済制度の構造的問題
- さまざまな訴え
- あとがき:予防接種のこれから