赤ちゃんの同時接種 即時見直しを!その4 〜3.26 タネまき会 青野さん報告より

副反応疑い報告における報告基準の変遷

予防接種後副反応、現在は疑いが入っている報告書の集計報告を見てみます。今回は死亡報告だけを取り上げています。

厚労省のHPに公開されているのは、1996年(平成8年)から2009年です。

2009年にHib と肺炎球菌が導入されました。子宮頸がんワクチンも一緒ですが、その14年間の死亡報告が28件あります。

大体、年平均2件出ており、2010年より、同時接種後のものを含め死亡報告が増えています。

副反応検討部会で死亡報告としてまとめられたのは2011年2月からの約14年間、HPVを含めて150件ほどあります。

年平均が大体10.7人。この報告の中で2010年からそれ以前はそんなにありません。2003年からは症例報告が公表されています。それ以前については症例報告はなくまとめられた数字しか出ていません。症例報告はありません。

2010年の同時接種後の死亡報告、同時接種は赤で示していますが、黒は単独接種後のお死亡です。

おかしなことに、死亡報告が増えたときに子宮頸がん等ワクチン接種後副反応検討委員会において、ワクチン接種と死亡との間に直接的な明確な因果関係は認められないとの評価がされているとしました。一時停止した後その結論を出して、その後、厚生労働省がやったことといえば、予防接種後副反応疑い報告です。副反応ではないあくまでも「疑い」だとの表現に変えられ、今も続いています。

それともう一つ注目すべきは、この時期の審議会が行ったのが、先月も指摘しましたが0.5の壁です。0.5の壁とは、「半年で10万人当たり、0.5以上の死亡報告になったら初めて検討する。」そういう(科学的根拠を示すことなく副反応を矮小化するといたが割れるような基準に依るとの)指針が唐突に出てきました。

2010年は8件報告が上がっています。2012年も、同じく8件の報告です。2013年になると16件の報告が予防接種後副反応報告の中に上げられています。それ以前、14年間で合計28件。そのうちの10件がポリオです。あとDPT(ジフテリア、ポリオ、破傷風)が8。麻疹が5、日本脳炎が4、BCGが1です。

死亡に至るまでのワクチンというのは非常に例数が少ない。その後、ワクチンの種類が増えたことと、同時接種が増えたことが要因だと思います。

認定されにくい実態

同時接種死亡による認定の少なさは別の記事でも紹介しています。

赤ちゃんの同時接種 即時見直しを! その1(2025年2月26日タネまき会報告)

同時接種後の死亡報告は100件です。その多くは0、1歳児です。

ところが感染症・予防接種審査分科会で審議された件数は高齢者を除いてわずか8件です。そのうち認定されたのはたったの1件です。非常に認定されにくいのが実態です。

ちなみに新型コロナワクチン接種後の死亡報告(2024年12月26日現在)は2100件余。死亡の進達受理は1607件、認定は939件(2025年4月現在1000件を超えました)、否認は483件となっています。乳幼児は申請も認定もされていません。

同時接種後の死亡報告をすくなくするためにはどうすべきか

乳幼児のころから何回もの予防接種がスケジュール化されています。本当に必要なワクチンを慎重に議論する必要があると思います。そのうえで接種するワクチンの数を減らす必要があります。

例えば、Hib、肺炎球菌はワクチンの型に入っているものは減少しています。しかし違う型がなくならりません。認められていないが死亡を含めて重篤な副反応報告が多くなっています。日本脳炎は患者数より予防接種後の副反応数が多くなっています。患者のほとんどは高齢者、副反応は子どもです。結核患者数が減少している中で、BCGによる乳児の重症結核が多くなっています。インフルエンザ、HPV、新型コロナワクチンなどでも多くの被害、問題が生じています。(以上青野さんのお話より)

______2023

 

 

 

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