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地方議員への懲罰決議を考える その2 司法の場は議員の自由な議会活動と議会の自律権にどう踏み込むか?

1989〜2020年度までの32年間で、全国の地方議会で出された懲罰は790件にのぼり、そのうち除名処分が34件、出席停止が353件、陳謝が237件、戒告が166件だったということです。行政訴訟や都道府県知事に裁定を求める審決などで争われているのは33件でした。

田中まどか日高市議会議員は2年前の2020年日高市議会3月議会で議員辞職勧告決議を受けました。その理由は、田中議員の議会報告紙やブログ、フェイスブックの記事が、『日高市議会ソーシャルメディアの利用に関するガイドライン(2015年12月15日制定)』に違反し、「間違った情報、誤解を与える情報により、日高市議会や市政を侮辱し貶めた」というものでした。

具体的には、予算審議での質疑が少なすぎることや予算書すら開かない議員がいたと指摘したのは他の議員への侮辱行為である。予算案に対して「目玉事業もなくわくわく感がない」と書いたのは市政に対する侮辱である。議会報告紙に載せた自作のマンガが市職員を侮辱するものである。台風被害について「また土木業者が儲かる」などと書いたのは業者が被害を喜んでいるような誤解を招く(これは私が書いたのではなく、読者のコメント)。コロナ感染対策として議会が取り決めたことについて、「一般質問を中止すべきではなかった」「傍聴自粛だが本会議は傍聴可」などと書いたのは市民の命を危険にさらす問題記述である。などでした。

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2022年4月14日、田中議員への辞職勧告決議は不当として起こした裁判の第6期日で田中議員の本人尋問のご本人による報告を掲載します。

法廷の証言台に立つなんて一生のうちもうないと思うから、弁護団からは女優になったつもりでやってと言われていました。もちろんそんなわけにはいきません。バクバクでした
まずは嘘は言いませんという宣誓を読み上げたあと、私の弁護団からの主尋問30分。多数派議員たちが私の議員活動(言論活動)を長年に渡って抑圧してきた経緯と、辞職勧告決議がいかに滅茶苦茶なものかを立証していきます。これは打ち合わせも十分してきたので、ちゃんとできたと思います。
続いて、被告(日高市)側の弁護士による反対尋問30分…の予定でしたが、なんと7分で終了。何を聞かれるかまったくわからないのでドキドキしていたのに、肩透かしをくらった気分です。
聞かれたのは、今までに辞職勧告決議を受けたふたりの議員もあなたも議員辞めなかったでしょ?辞職勧告決議には法的拘束力がなく、辞めなくていいんだから実害ないでしょ?ということくらいでした。
決議案提出者を証人申請していたのですが、それは認められず、6月30日に判決が言い渡されます。
被告側は議会の自律権を盾に、訴えを棄却すべきだと主張しています。私の弁護団も「厳しい」との見解です。
長年ハラスメントをされた上、虚偽、歪曲、こじつけばかりの辞職勧告決議を出されても、裁判所は私の訴えを認めないのでしょうか。
議会の自律権は、国や首長の干渉を受けずに自由闊達な議論を保証するためのもの。少数派の意見を抹殺するためのわけのわからない決まりを作ったり、気に入らない者を排除するために濫用すべきのものではありません。
主尋問の最後に、「議会制民主主義を守るため、こんな横暴は許されないことを、裁判所にははっきり示していただきたい」と訴えました。
傍聴に来てくださったみなさま、ありがとうございました。川越市、鳩山町のいつもの仲間に加え、遠く草津町、沼津市、日光市、からも議員仲間が来てくれました。とても心強かったです。
帰りにファミレスで女子会。楽しかった!
今回、勝てる見込みが薄いのに弁護を引き受けてくださった3人の先生方には感謝しかありません。
写真は報告会の様子と、沼津市議の山下さんが焼いてきてくれたサワードゥブレッド。美味しい!
帰ってきてひとりビールと一緒にいただきました!
 
 
 
 
 
 

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