消費者のための安全安心情報サイト

気候変動対策とグローバル・グリーン・クリーンニューディールプラン/介護問題(本の紹介)

気候変動対策と差別・格差などを総合的に解決する方法として、グローバル・グリーンニューディールというプランがあります。この考えをまとめた本が『限界費用ゼロ社会』の著者ジェレミー・リフキンの『グローバル・グリーンニューディール』です。本書は、過去20年にわたりEUおよび中国でゼロ炭素社会への移行に向けて助言を行ってきたリフキンが、新たな経済社会へのロードマップを示しています。出版社はNHK出版です。

再生可能エネルギー技術の急速な進展の結果、化石燃料エネルギー関連資産が過大評価される「カーボンバブル」の崩壊はもはや確定的な事実となっています。この気候危機の中で、しかし、いまこそ、1930年代アメリカの「ニューディール」に匹敵する経済政策の大転換「グリーン・ニューディール」、すなわち経済インフラの脱炭素化、グリーン経済部門における雇用創出等が必要だとする考えが求められています。投資家や金融機関はすでに化石燃料関連事業への投資から撤退しつつあり、社会的責任投資への取り組みを始めているところです。

那須里山舎*からも、『気候危機とグローバル・グリーンニューディール』ノーム・チョムスキー&ロバート・ポーリン著、早川健治訳として出版された本を寄贈いただきましたのでご紹介します。

以下のamazonでご購入できます。

 

目次
日本語版へのまえがき(Fridays For Future Japan)
序文(クロニス・J・ポリクロニュー)
第1章 気候危機の実像
第2章 資本主義と気候危機
第3章 グローバル・グリーンニューディール
第4章 地球を救うための政治参加
訳者あとがき
https://www.amazon.co.jp/dp/4909515062/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_90EEEG4DV985C93NTAZY

I女性会議が発刊している「I女のしんぶん」2022年4月10日号掲載の書評は以下のように白崎朝子さんが書評を書かれています。

『気候危機とグローバル・グリーンニューディール』
ノーム・チョムスキー、ロバート・ポーリン著 早川健治訳/2200円+税/那須里山舎☎ 0287-47-7620

沖縄の辺野古基地問題にも抗議の声をあげているチョムスキーは、冒頭で核戦争と気候変動が人類の差し迫る実存的二大危機であると言っている。そして、現在進行中のロシアによるウクライナ侵攻は、この二大危機に直面している。
 世界屈指の小麦の穀倉地帯と、IT技術に必要な希少天然資源があるウクライナ。グローバル資本主義を推進するNATOの背後にある米国を核とした西側諸国、それに対抗するロシア・中国という経済的緩衝地帯に位置するウクライナは、世界の「豊かな」勢力の椅子取りゲームの犠牲となっている。まやかしの「豊かさ」は、地球環境を破壊し、一部富裕層に富を集中させ、大多数の人々を貧困に追いやり、個々のかけがえのない人生といのちを破壊している。
 著者たちは、グローバル・グリーンニューディールのみが、気候変動に対し十分な財政出動をするとともに、世界に蔓延する新自由主義と最近のロシア・中国的なネオファシズムに対抗する唯一の方策だと主張。気候変動への対抗策を経済指標の数値をあげながら具体的プランとして提示する。
 現実を冷徹に直視する「心の悲観主義」から、その現実を着実な変革へと導く「意志の楽観主義」に貫かれた本書は、危機の時代を生きる私たち必読の書だ。(白崎 朝子さん:介護福祉士。ケアワークやヘルパー初任者研修講師に従事しつつ反原発運動・女性労働・旧優生保護法強制不妊手術裁判支援等、諸活動と執筆活動。著書に『 Passion  ケアという「しごと」』
https://www.amazon.co.jp/dp/4768435785/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Q8RGYKE87QRRP2PMH5DK


那須里山舎とは

https://www.hanmoto.com/nisshi906 

地方から発信する版元の活躍に期待し情報を提供したいと思います。

カテゴリー

月別記事