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もっと知りたいフッ素の話 その57 閉経女性の股関節骨折にフッ素濃度が影響!?

秋庭賢司さんさんからの最新情報です。

以下論文の詳細は

https://doi.org/10.1289/EHP7404

に掲載されています

 

文責 秋庭賢司 2021 9/12

上記論文は、Emilie Helte ほか疫学、栄養学、整形外科など専攻の5人の共著である。

背景:無作為抽出標本による評価では、高濃度のフッ素摂取は骨密度を増し、骨が脆くなることを証明してきたが、WHOが上限とする1.5ppm以下の飲料水への低濃度慢性暴露での結論は出ていなかった。

データは、コホート研究:Swedish Mammography Cohort Clinical(2004~2009)の参加者で

全参加者は90,303人である。このうち尿中フッ素濃度(4,306人)、推定食餌フッ素摂取量(飲料水を含む、4072人)、骨密度はX線法による。また骨折発症率は2017年までの記録による。平均尿中フッ素濃度は1.2mg/gクレアチニン(±1.9)で、平均一日総フッ素摂取量は2.2mg/日(±0.9)であった。経過観察中に、全ての骨折850人、骨ソショウ症による骨折529人、股関節骨折187人が確認された。

統計的解析方法

  • 尿中フッ素濃度と食餌中フッ素濃度:Spearman’s rank correlation(rho)
  • フッ素濃度と骨密度:Multivariable linear regression
  • 骨折発症率:Cox proportional hazard regression analysis
  • 交絡因子(年齢、教育、身長、体重、体脂肪、子どもの人数、喫煙、アルコール、運動、サプリメント、基礎疾患、内服薬など)Multivariable regression models

結論:1ppm以下を3段階に分類し,尿中フッ素濃度や水以外の飲み物や食餌からの推定摂取量が最も高いスウェーデン女性は、フッ素摂取量の最も少ないグループに比べて股関節骨折のリスクが増えていた。我々の見解は、高濃度フッ素摂取の無作為抽出標本の結果(骨密度は増すが脆くなる)と整合性があり,WHOが推奨するフッ素濃度の上限1.5ppm以下である1.0ppm以下の飲料水の長期摂取は、閉経後女性の骨に悪影響を及ぼす。

 

*以前よりお知らせしています、米国のフッ素裁判のお知らせ

2021年8月26日に予定されていた米国フッ素裁判は9月14日午後2時30分に一旦変更となって後、また、2022年1/18に延期となりました。
NTPレポートがまだ発刊されていない(来年初めに予定)ため、とされていますが、明らかな引き延ばしです。
以下参照
the Court has again rescheduled the next status hearing for our federal TSCA trial against the EPA.  It has been pushed back to January 18, 2022.  The Judge has made it clear since the trial last summer that he wants to wait for the publication of the National Toxicology Program’s state of the science review on fluoride’s neurotoxicity.  This document isn’t expected to be released until early next year.
(秋庭 賢司)

 

 

 

 

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