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もっと知りたいフッ素の話 その48 FANニュースより〜産廃フッ素で莫大な利益

FANニュース 2020 11/18

注( )及び翻訳:
文責 秋庭 賢司

アルコア(アメリカアルミニウム会社*)がフッ素が経済問題(産業廃棄物のフッ素を回収し資源とする)であることを証明した。

ASXファイルに掲載されたアルコアが所有するオーストラリアボーキサイトが計画した経済的評価は、世界的なフッ化アルミニウムの生産が最安値に落ち着くことである。

オーストラリアのアルミニウム精錬所は、現在完全に輸入フッ化アルミニウムに頼っている。過去12ケ月に中国だけで26,000トン以上であり、1トン当たりの平均コストは1,266ドル(1ドル108円として約13.7万円)である(総額32,916,000ドル:約35億円)。

アルコアの子会社であるオーストラリアボーキサイトは、アルミニウム精錬所の産業廃棄物のリサイクルと純粋でギブス石(gibbsiteとは、 水酸化アルミニウム Al(OH)よりなる水酸化鉱物で、ボーキサイトを構成する主要鉱物の1つ)が豊富なボーキサイト(アルミニウム鉱石)から、フッ化アルミニウムを生産するという世界初の工程を利用して、最初の国産フッ化アルミニウム生産会社たらん、と計画している。

会社はタスマニアのベル湾に施設を計画中で、年間10,000トンの生産設備をスタートさせ

着実に同様の5設備を建設し、最終的に年間50,000トンのフッ化アルミニウムを生産する予定である(国産化により年間約68億円の輸入経費が節約できる)。

大部分のグローバル企業の営業経費が1トン当たり1000ドルから1500ドルであるのに比べ、アルコアの初期の営業経費は1トン当たり800から950ドルと見込まれている(約3割安い)、とオーストラリアボーキサイトは語っている。

アルミニウム産業廃棄物から取り出したフッ化物の有利な価格は、アルコアに低リスクの商業生産の開始を可能とし、ボーキサイトやアルミニウムの豊富な産業廃棄物の加工処理を拡大する前に、コスト削減を最初は水酸化アルミニウムから始める会社は言及しているバイヤー法1888年、オーストリアのK.J.バイヤーが考案した

加圧・加熱することで、ボーキサイトをカセイソーダ液に溶かす。これでできたアルミン酸ナトリウム溶液を濾過(ろか)して残す。このアルミン酸ナトリウム溶液を冷やして、沈殿物(水酸化アルミニウム)を取り出す。沈殿物を1,200以上で焼くことで、アルミニウムの酸化物であるアルミナAl2O3ができる)。

「最初の年間10,000トンの生産設備での加工処理に対して、我々は工場全体でカギとなる全ての必要条件を検討した。最新の経済評価では、これは非常に魅力的なプロジェクトである、との確信を得た。」とアルコアのCEOであるMark Cookseyは話し、更に続けて

「会社は現在、最初の生産設備に対する工学的承認を急いでいる」と述べている。

工学的承認は、加工処理とより大きな製品収益を確認すること、そしてアルミニウム精錬がより多くの試供品を生み出すという査定が期待されている(米国などは燐酸肥料工場の産業廃棄物であるケイフッ化物を水道水フッ素化に利用している)。

出典:« Alcore proves economics », Mining Weekly Australasia Edition, 18th November 2020

コメント:このニュースでわかったことは、①今まで厄介者として捨てていた物質が金儲けになるということ。②米国が自国で生産することにより、中国が中心であったフッ化ナトリウムの輸出量が減る。③水道水フッ素化の供給源である燐酸肥料工場の産業廃棄物(ケイフッ化物)は現状維持でしょうが、いずれ回収方法が開発され、フッ素化用フッ素のコストは高くなると思われる。ということです。

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