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コロナ対応を考える その33 感染体験から考える 私たちに必要なもの

新型コロナ対策についての動きが進んでいます。6万円の協力金や時短要請、リモートワークの推進などが出されると思われます。感染拡大が進む中、他の医療への悪影響が懸念されています。特措法には営業の制限への罰則なども検討されているようです。
 
下記のような提案をしている市民団体がいます。専門家だけでなく市民の切実な声を聞くべき時期にきています。首相官邸への意見提出のメールもあるようです。末尾に実際に感染された方の貴重な体験談をご紹介します。一律の感染拡大予防では太刀打ちできない中、実際に感染した場合に最低限必要なことは何か。私たちに必要なものは何か。皆さんと一緒に考えていきたいと思います。PCR検査よりも抗原検査、抗体検査を有効に活用していくことが大切だと思います。
 
(提案例)
 
  • 新型コロナを指定感染症から外すこと
    医療機関の逼迫を回避するために2類から5類へ引き下げること
  • PCR検査をやめること
    もしくは、ct値を30台に見直すこと
  • 行政権の拡大に歯止めをかけるために
    国会承認等のプロセス強化を図ること
  • 損失補償の範囲や内容の明示をすること
  • 営業停止や時短要請に応じない場合の指示・命令は、相当に強い営業活動の自由の侵害にあたり、事業を破壊するような公表は行わないこと
  • 指示又は命令がなされるというのは、強制的に事業を停止させているのとほぼ同義であり、強制力を持って停止させる以上は、「補償無くして強制なし」であること
  • 損失補償は、完全補償であること
    もしくは、事業を継続するために十分な給付でなければならないこと
  • 特段の配慮では努力義務に過ぎないので絶対に足りず、この状態では違憲の運用がなされる可能性が高いこと
  • 以上をふまえ、また海外の緊急事態条項を規定する法律とは大きく異なり、日本の新型インフル特措法は、緊急事態宣言の開始、延長について国会の承認が不要で、期間についても行政が一方的に決定できる条文構造である点の見直しを国会で行い、必ず国会承認を得るように法改正を行うこと
  • 私権制限や罰則規定などについても、パブリックコメントなどで広く国民の意見も募ること
■首相官邸への意見
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html

 


「ご報告 1月4日発熱外来にて、抗原検査で陽性判定が出ました。」 千葉県議会議員 伊藤寿子さん

これまで、千葉県にはコロナ対応について意見や要望等を伝えてきましたが、当事者となって初めてわかる事、患者としての不安感、こうすればよかったという反省等、私の体験をお伝えすることで、何かのお役に立てればと願い、ご報告いたします。
発症から今日までを記録として詳細に書き留めました。
重複している部分もあり、長文となりますが、ご容赦ください。

昨年12月29日に風邪気味となりました。
夜に37.4度。
翌12月30日は平熱に下がり、匂いはかぎ分けられるので、とにかく様子を見ようとじっとしていました。
(医療機関は年末体制)

その後、体の節々が痛く、寝起き時、起き上がるのに一苦労。
だが、寝すぎかな?と考えるぐらい。
1月3日、体の痛みが取れて、初めて症状の一つだったと自覚。
ところが、また寒気がぶり返してきて、症状が横ばいのまま6日間が経過しようとしていました。

「きっかけはIH先生の一言」

facebookつながりの医師IH先生に「少し発熱し、その後良くなった気がしたのですが、また、ぶり返した感があります。熱があれば発熱外来に行くきっかけになるのですが、熱はなく、状態が横ばい。こういう場合が一番迷います。」と書き込みしたところ、「すぐ検査してください」と返信をいただいたのが1月3日14時30分。
そこで、慌てて、発熱外来にトライしました。

年末年始の発熱相談一覧表の印旛郡市を見ると、N病院とK病院の2か所です。
まず、N病院に連絡を入れたら、保健所の指示がないと受けられないと。保健所は休みだけど、どこに連絡するのですか?と聞くと、「コールセンター」の番号を告げられました。

「頼みの綱のコールセンターは使えない」

コールセンターに何度かけても「込み合っているので後ほどおかけください」と2度繰り返して切られる。
否応なく切られるのは、いやなものです。
これが、緊急を要する場合、発熱外来を受診するのが条件といわれたのに門前払いをされたとしたら、なおさらでしょう。

次に、N病院に掛けたのですが、診療時間が15時までで、
20分すぎていて時間切れ。
私の場合、熱もないので、翌朝を待つことにしました。

夏に「コールセンターは使えない」と問題提起をしましたが、
委託事業者を12月に代えても、何ら改善していないことが判明しました。
コールセンターだけでなく、発熱外来でも受け付けるから何とか対応できるだろう、
と考えていましたが、感染者増加の中、見通しは甘かったようです。

「陽性判定を受けるまで」

1月4日朝一番で、県HPの発熱外来一覧表から近くの医療機関で訪問診療でおなじみの宍戸内科に連絡。
受付後、詳しく症状を伝え、午後の発熱外来の予約を入れ、車の番号を伝え、
午後の連絡待ちとなりました。

一般外来診療後、発熱外来診察の連絡を受けて病院の駐車場まで行き、
車の中でPCR検査の容器に唾液を入れて蓋をし、看護師さんに渡して検体採取は完了。

その後、玄関から直接長細いボックス型の診察室に入れられ、丸椅子に座って前を見ると、
窓の向こうに先生がスタンバイ。
手だけゴム手袋越しに患者と接触できるようになっています。
のどを診たり、綿棒を鼻の奥まで突っ込んでぐりぐりと、鼻咽頭ぬぐい液を取ったり。
聴診器を当てることはできませんが、大体の状態を診てもらえます。

自分では、元気で症状は無いと思っていたのですが、久しぶりに外出して、
会話をすると、椅子に座っているのもしんどい、声を出すと息苦しい、
咳が出る、頭がふらふらすると、普通じゃないことがわかりました。

コロナは症状が出て6日目ぐらいから重症化することがある、という事で、
PCR検査の結果に時間がかかるので、急遽、抗原検査を行うことになりました。
抗原検査は唾液ではなく、鼻の奥ぐりぐり、なのです。

検体を取ってもらい、車で待っていると、携帯に先生から
「抗原検査で陽性判定が出ました。入院となると思います」と診断が伝えられました。
医療機関から保健所に陽性判定が報告されたという事は、今まで毎日報告を受けていた
「陽性者1」に自分がなったという事です。
(保健所はPCR検査結果を待って発表するとの事で、まだ結果は出ていません。)

「入院か!!」とちょっとパニック。
(結果は自宅待機となりました。)

「車で帰れますか?家で待っている間に急に呼吸困難になったら、救急車を呼んでください」
などの注意事項を聞いている間に、自分が置かれている状況が
「もしかして深刻なんじゃないかな、私?」と自覚。

「陽性者として」

自宅で保健所から聞き取りを受けました。
30分間かけてどのような具合か、から始まり、陽性者としての注意点等の説明を受け、
その後、メールアドレスに注意事項が送信されてきました。

私の場合、12月29日から症状が始まったので、他者に感染させる可能性のある
2日前の行動からの聞き取りです。
10日間はうつす可能性があるので隔離期間は1月8日まで。

幸いなことに、人との接触がほとんどありませんでした。
マスクをつけて年末なので銀行に行ったり、買い物もほんの少し。
濃厚接触者は夫のみでした。
その夫は翌1月5日、PCR検査を保険所の指示で受けました。
結果は2~3日後です。

いつも一緒だったAさんとも、12月27日以降は顔を合わせていませんが、
30日に「29日夜熱が少し出て翌朝には下がった」と伝えると、
心配して検査を受けるようにと、何度も言われました。
そのたびに「熱もすぐ下がったし、匂いもするし、大丈夫」と言っていたのですが、
熱もないのに、発熱外来に行ってもいいのかな?と躊躇したのが本心です。

でも、私が陽性であれば、Aさんも同様に感染している可能性があったのです。
もしかして、自分が無症状の可能性もあり、知らずに他者に感染させてしまうかもしれない、
と彼女は心配していたのです。
そこまで考え至らなかったことを、反省しています。

「どこで感染したのだろうか?」

感染しないように、気を付けて生活してきました。
会食もなし、もちろん忘年会もゼロ。
保健所の聞き取りでも、議員は人との会合が多いと思われていたようですが、
会議はオンラインも多く、学習会もすべてオンラインで。
「東京に行きましたか?」と聞かれても、この1年間でいつ行ったか、
忘れてしまったほど、全てオンラインで済ませる生活でした。
電車にも極力乗らず車の生活で、人込みを避けた生活でした。
それでも感染しました。

一定の高齢者ではあるけれど、基礎疾患もなく、重症化の危険性が少なかったことが幸いでした。

1日~16.5日が感染期間という事です。
それから推測すると、ちょうど議会中がかかっていますが、特に閉会日前2日間は睡眠時間3時間で、決算の討論原稿を作っていたのです。
「閉会日はとても疲れた顔をしていたよ」と言われて、あの日は夜にあった国会議員の議会報告会が長時間になったため、低血糖を起こしたことを思い出しました。
不摂生な生活が、免疫力を下げていたこと、本間真二郎医師の「感染を恐れない暮らし方」の学習会を受けながら、ちっとも身についていないことを反省しました。

「反省を生かして」

コールセンターにつながらなかった心細さ、これも体験しなければわかりません。
なぜ改善されないのか、不思議です。
保健所業務の大変さ、これも、親切に対応していただいた職員の方の言葉一つで、患者は安心するものなんだなと、実感しました。
かかりつけ医(身近な医療機関)に相談できる体制は、とても心強く、取り組んでいただいた医師、スタッフの皆さんに感謝しています。
私も検査を受けなければ、コロナ陽性者と判明しませんでした。
(アドバイスをくださったIH先生、ありがとうございました。)
知らずにいれば感染させた可能性があります。
そのためにも無症状者が躊躇せずに受けられる検査体制が必要です。

また、高齢の親を介護施設に見舞いたいが、会うこともかなわない、
という切実は声が寄せられています。
私も昨年4月に父を送りましたが、当時も高齢者施設はインフルエンザ対策
として子ども以外は面会がかないませんでした。
今は子どもであっても、2万円~3万円かけてPCR検査を行った上で、
面会できるという状況です。
もっと安く、必要な人が検査できる仕組みづくりが急がれます。

今回のコロナ感染体験を、千葉県のコロナ対応の政策提案に少しでも生かしていきたい、と考えています。

「ご報告 濃厚接触者(夫)のPCR検査結果が陰性でした」

1月4日、私が抗原検査で新型コロナウイルス陽性者となったため、夫が保健所から濃厚接触者と認定されました。
保健所の指示で翌5日 S病院にてPCR検査の検体採取。病院駐車場にて、車中で検査キットに唾液を入れて、指示に従い、提出、という流れでした。

1月6日17時頃、保健所より「陰性」との結果報告が携帯にありました。

12月29日~1月4日まで、体調の悪い時はマスクをしながら寝ていましたが、部屋を分けるという事はしていませんでした。

お風呂は、私が先に入って早く寝るように、と言われて従っていました。
保健所の注意事項では、お風呂は最後に入る、です。

結構手洗いはしていましたが、ドアノブ、階段の手すりなど消毒していませんでした。

咳やくしゃみは出なかったので、マスクをしていたこともあり、飛沫が飛び散ることは無かったようです。

これほどの濃厚接触者が陰性と出たことで、さくらネット内でも安堵の気持ちが大きいと思います。
一番の功労者は夫かも。身をもって証明してくれました。ありがとう。

「問題あれこれ」

私の場合、すでに6日経過していたので、万が一を心配して、診察した医師は結果
がすぐ出る抗原検査に切り替えたのだと思います。
診察してくださったS先生からお電話を頂きました。
PCR結果は1月5日17時に届いており、保健所に伝えていたそうです。
それで、陽性は確定していました。
疾病対策課と議会事務局は、PCR検査結果を待って発表する事にしていたので、
その手順で進んでいたのですが、私には知らされていなかっただけのようです。

保健所の検査も民間検査機関の検査も時間的には同じですね。

S先生は、このブログをご覧になって、私が診察時よりも回復していることを確認できました、
とおっしゃっていました。心配いただいていました。
それぐらい状態は良くなかったそうなのです。
自覚が無い、というのはこのことですね。

facebookでIH先生に「すぐ検査を受けなさい」と言われ、
コールセンターがつながらないので、熱がないから大丈夫と翌日まで待って、
発熱外来に連絡を入れた、という経過です。
私のことだから、IH先生の後押しがなければ、ここまでしなかったと思います。
もしかして、無自覚の内 重篤化の危険性もあったのかな、と。
S先生と話していて、想像できました。
県のHPがわかりづらい、相談の流れも、発熱外来一覧表も、いったいどこにあるのか
わからない、などのご意見を頂いています。
県HPのトップですぐにわかるようにしないと、せっかくの一覧表の存在もわかりません。
改善を求めていきます。

→「千葉県 熱があるときは」または「千葉県発熱外来一覧表」で検索してください。

 (伊藤とし子さん 千葉県議会議員1期目 、佐倉市議会議員3期 さくら・市民ネットワーク・市民ネットワーク千葉県所属。 環境問題、化学物質過敏症問題に取り組む。 市民に寄り添う議員さんです。これまでも子宮頸がんワクチンの被害者救済のための活動ほか様々な活動をされています。ご本人の許諾を得てブログ記事を引用させていただきました)
感染を恐れないことは実はとても難しいし、実際に感染した場合の検査や治療の体制整備には多くの課題があることがわかります。

古賀 真子


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