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コロナ対応を考える その12 フッ素洗口それまでしてしますか?

2020年3月28日に文部科学省に、4月17日には北海道庁あてにフッ素洗口がコロナウイルスを拡散する可能性があることから、中止を求める要望書を提出しました。全国の状況は分かりませんが、休校のところも多いことから、特に推進しているという情報は届いていません。

2020年4月20日に「新型コロナウイルス緊急事態宣言下における集団フッ化物洗口の実施について」という声明を2020年4月20日 一般社団法人日本口腔衛生学会が出しました。この中で、フッ素洗口をコロナ終息後は注意深く速やかにするようにとされていますが、これほど手間ひまをかけて疑問の多いフッ素洗口をするのは疑問です。幼稚園、保育園から中学3年までの10年間以上、平均1本以下の軽いむし歯をこれ以上減らす(ことは不可能ですが)として、推進派はコロナ対応で一層の注意を要求して行うべきとしますが、予防効果に疑問の有るフッ素洗口を行うことは、手間、時間、お金だけでなく無駄であり、これを機会に中止をすべきです。

日本口腔衛生学会の声明の内容は下記のようなものです。(下線等は筆者)

新型コロナウイルスの流行により、フッ化物洗口による飛沫で感染リスクが高まるかもしれないとの危惧から、地域によっては施設・学校においてフッ化物洗口の実施を止める方が良いのではないかという心配の声が聞かれます。

施設・学校等が休校となっている場合は、自宅等で生活している児童がストレスや生活の変化によってう蝕を含む歯科疾患に罹患しやすくなることが危惧されます。また、登校を継続している学校であっても、実施しているフッ化物洗口を中断した場合、う蝕罹患状況の悪化を招く可能性が高まります。本学会としては、現在の状況を鑑みますと、一時的な中断はやむを得ない地域もあると思います。しかし、事態が収束したら、早急に再開することを強く勧めます。したがって、一時的な洗口事業の中断を選択する前に、国や地方自治体の緊急事態宣言等が撤回されたときには、速やかにフッ化物洗口を再開することを地域の関係者で決めておくことが大切です。

また、小児のう蝕予防の重要性に配慮する観点から、こうした状況下であってもフッ化物洗口の継続を検討できる地域にあっては、より安全な洗口を実施するため、以下の点を考慮されることを勧めます。

感染症対策の日常生活での基本は“手洗い”や“うがい”の励行といった生活習慣の確立です。新型コロナウイルスは、飛沫感染や接触感染すると考えられていますので、洗口の実施、とくに児童たちが洗口場にいって一緒に吐き出す方法を採用している場合は、以下の点に配慮して3密(密閉、密集、密接)を避けるようにしてください:①集団で洗口場に行かない、②洗口場では間隔をおいて吐き出す、③窓を開けて洗口場の通気をよくしておく。これまでのほとんどの感染は、①感染者から咳やクシャミで散った飛沫を直接吸い込む、②飛沫が目に入る、③手指についたウイルスを介してと、3つの経路で起こっています。児童がフッ化物洗口を行うにあたり、まず、ブクブクうがいのときには口を閉じて行うため、飛沫が飛び散ることは少ないと考えられますので、児童が口を閉じてブクブクうがいをしているか確認してください。また吐き出す際のしぶきでエアロゾルが発生する可能性があるので、洗口液を吐き出させるときにはできるだけ低い位置でゆっくり吐き出すように指導してください。児童が洗口液を吐き出すときには、できるだけ口元に近い位置で洗口液を紙コップの中に吐き出すようにすれば、飛沫の飛散の可能性がより少なくなります。さらに、吐き出された洗口液をティッシュペーパーに十分吸収させるために、そのティッシュペーパーを一枚多く用いることがあってもよいでしょう。できれば、この機会に紙コップの使用に切替えることを検討してください。

フッ化物洗口が中断された場合には、う蝕のリスクが増加することが知られています。フッ化物洗口の実施が中断された期間は地域の歯科医院から、家庭でのフッ化物洗口を指導して個人的に継続することが勧められます。また同時に、家庭においては家族全員とともにフッ化物配合歯磨剤の使用を勧めます。

以上

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