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もっと知りたいフッ素の話 41沖縄県での在日米軍基地周辺での飲料水の有機フッ素濃度上昇 有機フッ素の危険性についてのNTPレポート発表されました 

有機フッ素の危険性について、新しいレポートが出ましたのでご紹介します。

PFOA(有機フッ素の毒性と発がん性) NTPテクニカルレポート598 2020年 5月

 

https://fluoridealert.org/wp-content/uploads/ntp.pfoa_.technical-report-598.may_.2020.pdf

発行機関:National Toxicology Program Public Health Service U.S. Department of Health and Human Services ISSN: 2378-8925  Research Triangle Park, North Carolina, USA

 

解説:沖縄県の普天間や横田など在日米軍基地周辺での飲料水中の有機フッ素濃度が上昇し、さらに血液中からも検出されている。危険性を指摘している研究者は多い(沖縄県衛生環境研究所添付資料参照)。

有機フッ素の生体への害作用は大きな社会問題にもなっており、NTPは今回166頁の報告書を発行した。

無機フッ素であるNTPレポート2019年9/6)は、「フッ素暴露と神経の発育および認識への健康影響に関するNTPシステマティックレビューの草稿」P1~129の全ページの頭に書かれている「この草稿論文は、単に専門家による論評用に記述されたもので、NTPによるいかなる政策決定をも代表するものではない」との記述は、このレポートにはない。

前書きのp19 に結論が書かれている。

PFOAを2年間食餌に投与した結果、オスラット(Hsd:Sprague Dawley® SD® rats)の肝臓、膵臓に新生物の増加、及び肝臓ガンの増加が見られた(*clear evidence)。

メスラット(Hsd:Sprague Dawley® SD® rats )に膵臓ガン、膵臓ガン、子宮ガンの増加が見られた(*some evidence )。

新生物以外の病変がオスラットの肝臓、膵臓、メスラットの肝臓、腎臓、前胃、甲状腺に見られた。

*前書きp14に発がん性の5分類の説明がある。

  • Clear evidence(明らかな発がん性)      • Some evidence(弱い発がん性)
  • Equivocal evidence(濃度に応じた組織変化有り:どちらとも言えない、との訳ではない)• No evidence(発がん性無し) • Inadequate study (実験の失敗)

 

(文責 秋庭 賢司さん 2020 5/11)

PFOA,S 沖縄衛生研究所のサムネイル

「PFOS・PFOAってなんでしょう?」(PDF 354KB)

参考

沖縄県内の河川・地下水からPFOS・PFOAが高い濃度で検出されたというニュースが報道されました。PFOS・PFOAともに有機フッ素化合物です。有機フッ素化合物の人の健康への影響についてはまだ研究段階で、PFOS についての発がん性や人への毒性についてはまだ結論が得られていないとされています。この資料では、安定性の高さゆえに環境中でほとんど分解しないこと、生物中に蓄積することなどから現在PFOS は、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs 条約)の附属書B(制限)に記載され、国際的に製造・使用の制限がされています。国内では化審法第一種特定化学物質の指定を受け、一部例外を除いて原則的に製造・使用が禁止されています。PFOA については現在、国内での使用制限はありませんが、2015 年にデュポンや3M、旭硝子、ダイキン工業などの主要フッ素化学メーカーによる自主的な使用廃止がされています。(中略)

2017 年6 月には欧州連合における化学物質の使用県内ではこれまでの調査の結果、嘉手納飛行場周辺の河川・地下水及び普天間飛行場周辺の地下水からアメリカやドイツの健康勧告値を超える濃度のPFOS・PFOA が確認されていますが、現時点で原因の特定には至っていません。なお、健康勧告値は人が生涯にわたって飲料水として摂取した場合のリスクに安全率をかけた値なので、健康勧告値を少し超えた水を飲んだとしても直ちに健康に影響が出るものではありません。

また、県企業局の浄水場では活性炭を用いてアメリカの健康勧告値を下回るよう処理が行われており、飲料水については安全と言えますので、過度に心配せず、普段どおりの生活を心がけていただければと思います。

しかし、今回NTPテクニカルレポート598 では上記のような有害性が指摘されているのです。

次回は、沖縄県衛生研究所のフライパンフッ素コートについての問題を取り上げます。

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