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第39回フッ素研究会が開催されました

第39回日本フッ素研究会・全国集会の報告を秋庭賢司さんにしていただきました。末尾に資料の紹介があります。

2019年11月4日、東京神田日本教育会館で開催された集会には全国から約80名が参加しました。

成田憲一日本フッ素研究会会長の挨拶の後、中国貴州医科大学の病理・地方病学の官志忠教授による「慢性フッ素中毒症により誘発された中枢神経系障害とそのメカニズム」と題する特別講演が行われました。官教授は国際フッ素学会の会長であり、貴州医科大学では地方病としてフッ素症の脳への影響を研究され、スウェーデンのカロリンスカ研究所では現役の助教授としてアルツハイマー病を研究されています。

フッ素症の脳への影響はアルツハイマー病と共通するものがある、と官教授は締めくくられました。2014年の日本フッ素研究会(以下、本会)総会でも官教授には、貴州省での煤燃型フッ素中毒症の状況を講演していただきましたが、今回は、さらに明確なフッ素による脳への影響のエビデンスが提供されました。

講演は以下の内容でした。

  1. 地域性フッ素症の病因と疫学 
  2. 慢性フッ素症の神経学的変化と分子生物学的メカニズム 
  3. フッ素と認知症の実験的研究

過剰のフッ素は骨と脳に蓄積する。そして脳や心臓、筋肉などに分布し、細胞間コミュニケーションで重要な働きをする細胞膜受容体タンパク質の合成をフッ素は阻害し、学習と記憶能力を低下させる。細胞内コミュニケーションの信号伝達物質や細胞のエネルギーを生産するミトコンドリアの融解と分裂のバランスに悪影響を与える。官教授はフッ素がフリーラディカルを増加させ、酸化ストレスによる広汎な障害を多臓器に起こす、との仮説を1989年に提起した。

また、実験的にβアミロイド(アルツハイマー病に出現)を増加させたマウスにフッ素を摂取させると学習、記憶能力が減退し、シナプスのタンパク質を阻害した。

評議員会

次年度も成田会長の続行、2018年度の会計報告の承認、2020年3月8日のコネット氏の講演会の開催が了承されました。

午後の部は、最初に秋庭賢司による、NHK「ガッテン!虫歯撃退!歯磨き粉」放送を検証する、との報告で、日本の虫歯、口腔状態はスウェーデンより良いこと、番組で紹介されたゆすがないフッ素入り歯磨き剤での歯ブラシ法(イエテボリ方式)は、効果が少ないこと成人で40%飲み込むこと、フッ素の過剰摂取になること等を述べました。

続いて、NHKの同番組で紹介されたフッ素入り歯磨き剤が卵の耐酸性を増す(酸に溶けない)という欺瞞性を実態に即して実験した、中村満雄さんのビデオ供覧と霧島市内小学校教職員向けのフッ素洗口に関する反対論の講演(今までは賛成論だけ、教育委員会も承認)が紹介されました。

3番目は高山みつるさん(元養護教員)が、山形県のフッ素洗口の取り組みは27年間に及び、「私たちは何を伝えたか」~山形県教育新聞連載の歩みと経過~と題して、ピーク時の55校(12.3%)から現在は31校(9.9%)に減少していること、新聞連載が力になった、ことなどを発表されました。

最後に医師の加藤純二さんら宮城県を中心とした、「フッ化物洗口に反対する新しい試み」としてA4裏表1枚のビラを新聞折り込み広告として配布してもらう作戦を展開した報告がありました。安価で広範囲に情報が宣伝され、現在のところ推進派からの反応はないということでした。

会場発言として、神奈川県教組養護教員部横須賀支部の方から幼稚園児のフッ素洗口の実態が報告されました。反対運動にむけた取り組みへの協力が呼びかけられました。ひとりひとりの洗口に時間が取られること、飲み込みがあること、など多くの問題点が浮き彫りになりました。

追加発言として里見宏氏から大河原議員による2回の内閣質問主意書(38号に掲載)に関する、補足説明があり、設問自体に工夫があること、等が述べられました。

最後に古賀真子さん(コンシューマネット・ジャパン)の各地の洗口の状況説明と法的根拠への疑問が呈されたのち閉会の辞で終了しました。

文責 秋庭 賢司 

*集会の詳細な資料は1000円(頒価1500円)送料180円でお送りします。複数割引があります。

フッ素研究 No.38

 

問い合わせ先

秋庭 080-5062-1088  または

コンシューマネット・ジャパン info@consumernet.jp

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