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甲状腺がんを巡る被害は明白で重大~ハーゲン・シェアブさんほかの論文〜福島原子力発電所の事故による放射線被ばくは、小児および青年の 甲状腺がんの検出率と正の関連がある!!

長年EBMを研究されてきた医療問題研究会(注)の医師で予防接種他の問題にも詳しい山本英彦さんからご投稿いただきました、甲状腺がんをめぐる日本の研究や公報がいかに被害隠しのものであったかを理論的に示されています。論文とその翻訳をご紹介します。

2011年の福島原発事故後、多くの避難者が生まれ、また甲状腺がんをはじめとした放射能による被害が発生し続けています。それなのに、政府や行政は棄民政策をとり、原発事故そのものをなかったことにしようとしています。

私たちは医療問題研究会として、様々な形で福島の原発事故にかかわってきました。本論文もそのような流れの中で書かれたものです。

本論文には2名だけが医療問題研究会から著者として名を連ねていますが、多くの医問研の仲間との論議、アドバイスの中で出来上がったものです。また、多くの避難者と支えあうために出来上がったものです。原発はいらない、放射能はいらないという一点で結ばれている世界中の人たちと支えあうなかで出来上がったものです。

甲状腺がんを巡る問題は、現在福島事故による、もっとも明確な被害です。事実上の執筆者であるドイツのハーゲン・シェアブさんを中心にした本論文は、福島の甲状腺がんが原発事故により起こったという大きな科学的証明を与えるものであると私たちは考えています。福島甲状腺がんは原発事故で起こったという先駆的論文はすでに岡山大の津田敏秀氏が書かれており、本論文はそれを補完するものであると考えていますが、運動の力とするためには皆さんに理解していただく必要があります。

多くの方々にご理解いただくために、日本語で書いてみました。以下が英語のタイトルと日本語訳です。

Medicine (Baltimore). 2019 Sep;98(37):e17165. doi: 10.1097/MD.0000000000017165 

英文を利用する方は上記をGoogleやMSNのサイトに張り付けるか、以下をクリックするかしてアクセスしてご利用ください。

https://journals.lww.com/md-journal/Fulltext/2019/09130/Association_between_the_detection_rate_of_thyroid.59.aspx#pdf-link

メディシン英語のサムネイル

英語(PDF)

メディシン日本語のサムネイル

日本語(PDF)

 

メディスン図表日本語(pptxファイル)

医療問題研究会
http://ebm-jp.com/

山本英彦さん

医療問題研究会に参加しEBMに基づく医療を現場で実践されている小児科医。ワクチン問題にかかり、インフルエンザワクチン問題で審議会ほか関係学会にて陳述。2011年以降は原発、放射能被ばく問題を中心に研究、甲状腺がん異常多発とこれからの広範な障害の増加を考える』(2016年2月15日発刊編著:医療問題研究会/発行:耕文社)など著書、論文多数。

 

☆ 山本英彦先生ほかへの講演等のお問い合わせはCNJあてに
info@consumernet.jp

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