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もっと知りたいフッ素の話 その33 虫歯予防のガッテンの回答は??フッ素の危険性の認識ゼロの残念なNHKの対応

2019年5月8日放送の「ガッテン!、虫歯リスクが激減!?発見!新・歯みがき法」について申し入れした件の続報です。今回は卵の実験からフッ素によるコーティングや再石灰化に関する科学的根拠の有無、NHKがいう専門家の発言根拠についての疑問、番組推奨の予防方法が薬事法違反のうたがいがあるのではないか、マスコミはフッ素問題について真剣にとりあげるべきではないかなどについて考えてみます。

とうていガテンできない、「ガッテン 虫歯撃退!歯磨き粉」に抗議文をだしました

この抗議文に対する回答が2019年5月28日、再放送直前の日に送られてきました。

私たちが質問したのが、5月13日(特定郵便で送付)ですが、なんら返事がなかったため、5月20日に電話にて、秋庭賢司さんが問いあわせをしました。担当者がなかなか出てくれず、ようやく夜11時前に文書を受け取った旨のメールがNHK科学・環境番組部長のD氏からきました。メールにはガッテンの制作チームと番組を精査したうえで、改めて書面にて回答するとありました。

この番組に関してはNHKの「週刊みなさまの声」でも5月6日から12日までで、一番反響の大きかった番組として紹介されており、360件近い声が寄せられてとされています。NHKの回答も特定郵便で送られてきました。(以下回答の太線や赤字部分は筆者。)


NHKの回答

2019年5月28日

日本フッ素研究会 会長 成田憲一様

フッ素問題全国連絡会 代表 清水央雄様

健康情報センター 代表 里見宏様

薬害オンブズパーソン会議 仙台支部 加藤純二様

特定非営利活動法人コンシューマネット・ジャパン 理事長 古賀真子様

 

拝復

平素よりNHKの放送事業へのご理解を頂き有難うございます。

5月8日に放送した「ガッテン! 虫歯リスクが激減!?発見!新・歯みがき法」について頂きましたご意見について、以下に回答申し上げます。

番組は、日本では40代以上の年代に虫歯が多いという調査結果をもとに、いわゆる「大人虫歯」のリスクを減らす方法として、虫歯予防の先進国であるスウェーデンで開発された歯みがき法「イエテボリ・テクニック」や、定期的に歯科医・歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを受けることの重要性をご紹介しました。

「イエテボリ・テクニック」は、歯磨き剤のフッ素成分を口の中に残すことで虫歯の予防効果を高める、いわゆるフッ素の局所応用のひとつです。フッ素の局所応用は、WHOをはじめとした国際機関、日本国内での厚労省、歯科医師など専門家で、広く有用性と安全性が認められたうえで実施されているものです。

「イエテボリ・テクニック」は、歯磨き後の泡を吐き出すことが前提で、泡を吐き出さずに飲み込むことは想定されていません。そのことは番組でもきちんとお伝えしているほか、こうした手順に従った場合、口腔内に残るフッ素やその他歯磨き剤の成分の量が、健康上問題のない値に納まることについても、国内外の安全基準等の客観資料、及び複数の専門家や歯磨き剤メーカーヘの取材などにより確認しております。また「イエテボリ・テクニック」は12才以上が対象とされていることや、インプラントの方は歯科医と相談することなどを、番組とホームページで注意喚起を行っております。

また意見書のなかでご指摘されている、飲料水へのフッ化物添加など、いわゆるフッ素の全身応用に関わる点は、今回の番組では取り上げておりません。重ねて申し上げますが、今回の放送は日常の歯磨きを通して虫歯予防につながる一つの方法として、局所応用の「イエテボリ・テクニック」をご紹介したということをご理解ください。

虫歯予防へのフッ素の利用については様々なご意見や研究があることは取材を通じて承知しており、この度頂いたご意見や要望は今後の番組づくりにいかして参ります。貴重なご意見を頂戴し、ありがとうございました。

敬具

日本放送協会

科学環境番組部長


私たちの意見に対する回答になっていないことは一読してわかります。随所にフッ素信仰を明確にした番組でありながら、番組で伝えたかったことは「むし歯予防の1つの方法としてのフッ素入りの歯磨き剤をゆすがずに留めておくことの紹介のみ」との限定的な回答に終始していることは、批判的意見に対して真摯に向き合っているとはいえません。

非科学的な卵を使ったコーティング論

一番に強調されていた、フッ素入り歯磨き剤を口中に残すことでむし歯予防ができる、フッ素自体がなぜむし歯予防となるかについては「歯をコーティングする」からとしていますが、この点の説明もよくわかりません。モデルを使って、歯磨き粉と卵とお酢を用意し、卵を酢につけると卵の殻を溶かされるが、歯磨き粉(フッ素)でをすすいでつけると卵の殻が解けないのは「フッ素のコーティングの効果」としています。この実験には時間経過とコントロールとしてのフッ素が添加されていない歯磨き剤およびフッ素だけという比較対照が必要だとの私たちの指摘にもこたえられていません。卵の殻を歯に見立てていますが、卵の殻は炭酸カルシウムであり、歯のエナメル質はリン酸カルシウムを主成分としており、視聴者を驚かすためのトリックだとの指摘も無視されました。

この実験は、(公財)ライオン歯科衛生研究所がネット配信している卵の実験です。推奨する側にとってNHKで宣伝され、この上なく有利な立場が与えられています。素人が信じるのも当然でしょうがこの点についての回答もありませんでした。

https://www.lion-dent-health.or.jp/hamigakids/research/experiment_01/ 

NHKの回答には、今回あらためて複数の専門家に確認を行った上で、番組でご紹介いたしました。とありますが、科学的知識を持った専門家とは思えません。フッ素虫歯予防効果ありの専門家でしょう。専門家と言って出演していた歯科医師が2名いました。彼等にフッ素の虫歯予防効果を科学的証拠に基づいて掲載された論文の雑誌名、掲載年、著者、論文タイトルを提出していただく必要があります。この点については再度要望する必要があります。

フッ素の再石灰化ってなに?

この問題の専門家である明海大学歯学部の筧光夫さんによると、フッ素で再石灰化することを証明した論文は存在しないとされています。1977年に英国王立内科協会が出版した書籍で、14ページに推測として書かれたりして、いつからかは分かりませんが、再石灰化が起きるものとして信じられているだけです。本来、フッ素は核形成に働く酵素の合成を阻害するイオンです。それが、真逆の再石灰化に働くことはありません。実験で起こらないことは確認済みです。

生体アパタイト結晶

以下は筧先生のHPによる論文です。アクセスすると左下に36頁のpdfがあります

http://www.rcweblinks.com/whiatte/blog/?page_id=13343#

「再石灰化」の定義が曖昧なために起きないことがあたかも起きると信じられ、それがフッ素による虫歯予防効果だとされていることが問題です。フッ素推進派がいう、再石灰化論は完全に破たんしていながら、いまだにこうしたマスコミではむし歯予防の効果として大手をふっているのはなぜでしょう。

秋庭賢司さんは下記のように言っています。

1.当初の根拠であるフルオロアパタイトの形成が否定されています(CDCFejerskov)。筧さんの実験でも明らかです。

 2.口腔内条件とは違う条件や in vitro の実験結果を根拠として、まるで溶けた歯が元に戻るようにごまかす。

 3. フッ素による虫歯予防の 反対派のなかでも統一した見解はできていません。里見さんは唾液タンパクが邪魔をするので再石灰化は起こらない、としています。

 口腔内環境は絶えず変化(酸や温度など)しており、歯の表面はこの変化の影響を受ける。歯の表面が溶けるには、酸性度(ph5.4以下)と時間が必要ですぐ溶けるわけではない。食物や飲料の酸に暴露しても、唾液による緩衝(生体防御)作用で20-30分後に口腔内は弱アルカリ性に戻る。

歯の表面が長時間持続的に酸に暴露し、一度溶けた歯は全く元のようには戻らない。唾液タンパクやカルシウムなどが混合した物質(CaF2様物質:CaF2より脆弱)が沈着するとの試験管内での実験はあるが、口腔内で同様のことが起こるかどうかは不明。

但し、フッ素がなくとも歯の表面での沈着現象は起こる。初期エナメルう蝕:CO(Caries observation)は、いわゆる経過観察歯で統計上は虫歯に数えない。

歯表面にやや穴が空いても石灰化は起こる:最外層から50ミクロン下は脱灰しやすい。

沈着現象は僅か表面下10-100ミクロン(毛髪の太さが約100ミクロン:0.1mm)でこすったら消える。エナメル表面では口腔内のカルシウムやリン酸の沈着現象(ACP)が起こる。ACPの形成は何らかのきっかけ(振動、温熱などの刺激)が必要。

部位により歯石にもなる。いわゆる再石灰化と歯石は同じもの。

ACP(アモルファスカルシウムフォスフェイト:不定形リン酸カルシウム、歯石と同じ:理論的には最後に安定した歯の成分であるハイドロキシアパタイトになるとしている)

カルシウムの歯表面への沈着はあり得るし(これが再石灰化と混同)、浅い虫歯は長時間掛けて、歯磨きにより研磨されて目立たなくなる。

 再石灰化は起こらない、起こるのは表面での沈着現象(垢のような物)と歯磨きによる研磨作用である、と考えるのが自然だと秋庭さんは言います。

 フッ素入り歯磨き後 すすがないことは安全なの?

今一度、番組を振り返ってみましょう。番組では、冒頭 むし歯が多いこと(日本人の全世代で100%)を強調し、世界でむし歯予防を画期的に減らした方法として「むし歯予防の先進国の取り組みとしてイエテボリ法が取り上げられています。歯磨き剤をいろいろ紹介したうえで、お菓子好きだったスウェーデン人(砂糖の消費は日本の2倍)が歯磨き後、口中をゆすがないことで(フッ素を体内に取り込むこと)で虫歯が減らせたとしています。この取り込みがもともと日本人には抵抗感があることではあるが予防的にはすすめられるべきであるとするのが「専門家」真木吉信氏の発言です。

番組中でも強調されていましたが、「フッ素入り歯磨き剤の推奨が中心の番組」であり、1948年に起きた変化としてフッ素(主役中の主役)の採用がむし歯予防の決め手としてクイズ形式で強調。フッ素が歯磨き剤を汚れ落とすものから薬効成分でむし歯を防ぐものへと進化をとげた・・と絶賛しています。歯磨き成分を紹介し、無水ケイサン、発泡剤、フッ素(切り札)。しかも使用量は歯ブラシいっぱいにつけて、「フッ素配合パワーの秘密」としています。

これほどフッ素入り歯磨き剤で磨いていればむし歯はないはずなのに、一向に減らないことについても、真木氏は、「スウェーデンに留学して知ったイエテボリ・テクニックが40%以上リスクを減らす。広めなかったのは(すすぎたがりの?)日本人にはむりだった」としています。スウェーデン人の家族が食後、量の多い歯磨き粉を使った後ゆすがないことの取材や、男優に実践体験として「歯磨き後、ゆすがないでも徐々にさっぱり感がでてくる」ことを語らせて、「歯磨き粉が口中に残る、残すこと」「歯磨き粉はたっぷり使うこと(2cmが重要):(1日12mg が許容限度であり、この程度(1mg程度)ではフッ素の悪い影響はない)」「歯磨き後は飲食しない」が重要とのメッセージは、視聴者に大きな誤解を与えるものです。

真木吉信氏はこれまでの歯磨き剤についていわれていた、爽快感の役割を否定し、歯磨き方法(ブラッシング)の役割を軽視しているようですが、この点も看過しがたいものです。真木氏は「歯磨き剤は洗浄剤でなくフッ素を残してむし歯予防するもの」との意識を広くうえつけたいようです。残留濃度は4回ゆすぐと1.9ppmに対して、すすがないと25.8ppm残る。濃度量で何か(安全に問題が)起きるかは考えられない。と断言しています。

番組のポイントは、「フッ素入り歯磨き剤の大量な使用、口腔内への残留」を推奨をすすめるものでありながら、回答では、注意としてこの方法は12歳以上に推奨すること、インプラント治療者にはすすめないとしつつ、残留濃度に問題がないことは認められている、その他のフッ化物応用についての論究をするものではないことなどを補足しています。他の質問された方への回答もおおむねこのような趣旨の回答であったようです。

この番組を超ユニークな提案として看過できるでしょうか。NHKの態度は以下の点について問題があると考えられます。

1.薬事法違反行為を推奨している(国民への安全配慮義務はどこへ?)

フッ素の効果をここまで断定的に評価してすすめるとすれば、薬事法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に違反する使い方をすすめるものといえます。たとえば、皮膚に使う薬を飲み薬として使うようすすめるのは違法ですが、歯磨き粉を最終的に飲み込むことになる使用法は薬事法の用法違反といえるのではないでしょうか。フッ化ナトリウム洗口剤が当初「要指導薬」安全評価レベルが下げられ第3種医薬品にされてきた経緯がありますが、フッ化物応用について安全神話を科学的根拠も示さずに背後から支えることが国民の利益になるとは思えません。

2 なぜフッ素推進か反対かについて マスコミ等の認識不足

フッ素歯磨き剤の虫歯予防効果の宣伝が、NHKの公共放送を通じて行われたことは重大問題です。なぜ、一方的に推奨する側の宣伝のみで、反論する側にはその意見する機会も与えられていないのでしょう。NHKは私たちと話し合う場や取材する意思を全く持ち合わせていないようです。NHKだけでなく、日本歯科新聞は、フッ素に関する科学的に中立な情報を掲載してきました。ところが、こうした科学的根拠にもとづいた予防医学に対する批判をネガティブキャンペーンとして批難するシンポジウムが開催されています。虫歯予防のフッ素応用を推進する方々は、反対意見はない、また少数意見である、としていましたが、現在は反対論に危機感を持つようになりました。逆に批判的な意見も科学的合理性を感じられれば一般市民に受け入れられることを意味しています。しかし、公共放送が科学的根拠もしめさず、バラエティ番組の乗りで、健康に影響する放送を行い、視聴者の意見に真摯にむきあわないことは許されないのではないでしょうか。

秋庭さんは、NHKの回答をうけて、2019年6月10日再度資料を添えて申し入れを送付されました。

世界中には中国、インド、イラン、アフリカ北東部などフッ素中毒地帯が多くあります。1億人がフッ素中毒地帯で生活するとされる中国では、国家プロジェクトとして飲料水や生活改善を実施し現在解決に向かっています。

そして歯、骨フッ素症患者が1億人以上いるとされるインドでは、UNICEFが支援し国が昨年からやっと本腰を入れ始めました。NHKがこれらの国々を取材されて、フッ素の毒性に関する科学的な知見を報道されることを期待します。

として、フッ素の毒性に関するDVDを2種を番組担当者あてに郵送されました。しかし、NHKからはその後なんの反応もありません。みなさまの声で成り立っているNHKというにはあまりに残念な対応です。

*6月13日に資料拝受のメールがきたようです。放送内容についてのコメントはありませんでした。NHKには今後慎重派への取材などをもとめていく予定です。

(文責 古賀 真子)


(参考)

里見宏さんの健康情報センター

HPから、(太線部は筆者)

http://www.sih.jp/news/kenkou/no78.htm

少量のフッ素でも危険
フッ素はガンや骨肉腫、奇形などの危険が増える危険が指摘されています。最近はフッ素入りハミガキ程度のフッ素でも骨粗しょう症と骨折が増える危険があると報告されています。この研究は富山医科薬科大学(現富山大学医学部)、富山県衛生研究所、中国内蒙古医学院の3年間に及ぶ調査です。(1996年から98年)。
内モンゴル自治区の都市、農村および草原地域に住む中年女性を調査し、モンゴルの女性は乳製品などカルシウムやビタミンDを十分摂っていたが、草原地域の女性達に骨吸収の指標である尿中クロスラップスやハイドロオキシプロリン等が非常に高値を示した。骨吸収の亢進と骨量の減少傾向がみられた。その原因を探るため、尿中成分を調べたところ高濃度のフッ素を検出した。そこで飲料水を調べたところ、フッ素が高いことがわかった。20代の若年女性について調査を行い、その結果、若年女性においても、骨量の減少と骨吸収の亢進が認められ、骨粗鬆症の恐れがあることがわかった。草原地域では、レンガのように固めた「タン茶」を浸出した飲料を常飲しており、飲料水とともに、その浸出液に高濃度のフッ素が含まれていることを見出した。低いフッ素濃度で、骨粗鬆症の恐れがある。体内でカルシウムと結合してフッ化カルシウムになり、体外へ排出され、カルシウム不足になり骨粗鬆症を起こす危険が有る。 日本の老人の栄養状態が良いのに骨粗鬆症になるにはフッ素入りハミガキを使っているためではないかという仮説が重要性を増してきます。

 

また、番組を通してフッ素が歯をコーティングしてむし歯を予防するという点についてはどうでしょう。里見さんは同じくこういわれています。歯学的には再石灰化するというフッ素虫歯予防の大論点です。

フッ素が置換してフルオロアパタイトが出来るという説明が主から従に変わっています。それは2006年に明海大歯学部口腔解剖学分野の筧光夫講師らがレーザー光を使ってフッ素処理したラットの歯で実験したところ、フッ素がエナメル質の結晶に入っていないことを確認したからです。フッ素が歯に染み込むことはあっても、結晶構造に置換することはないのです。
このフルオロアパタイトが出来るという「ウソ」が歯科大学や歯科医師会も根拠データがないにもかかわらず、科学的に確認された事実であるかのように装っていましたから多くの人が騙されてしまいました。(中略)

実験結果は長いあいだ議論になっていたフッ素による虫歯予防に決着をつけました。
認めない歯科医師や自治体には筧氏の行った実験を追試させることです。自分たちが依頼した実験で結果がでればそれを事実として受け入れ易くなります。現実問題としてフッ素を推進してきた歯科医も筧氏の実験結果を受け入れざるを得なくなって、また訳のわからない「再石灰化」で虫歯予防すると言い出しています。

デタラメな「再石灰化」に代えてフッ素にしがみつく予防歯科医や、各地で広がるフッ素洗口に反対運動が広がる中、今回のNHKの番組は言い訳に終始した非科学的な番組であるというべきではないでしょうか。


里見さんがNHKのガッテンの内容に関する質問主意書を出され、その回答がきました。

回答中

「医薬部外品である歯磨き剤は、ご指摘のフッ素入りのものを含め、歯を磨くことを目的とした口腔用の外用剤であり、口腔内をゆすいで吐き出すことを行わずに、嚥下することを前提としてその製造販売の承認が行われているものではない。」

との文言があります。薬事法違反問題を中心に引き続きNHKに抗議等行っていく予定です。

 

フッ素入ハミガキ粉をうがいせず口腔内に留め最終的に飲み込むことを推奨するNHKに関する質問主意書

 

提出者    大河原雅子

 

2019年5月8日、NHKの番組「ガッテン」でハミガキ粉のフッ素「新ハミガキ法」という内容でフッ素について放映した。NHKはフッ素入りハミガキ粉で磨いたあと過剰分を吐き出し、うがい洗いをせず口腔内にとどめ、最終的には飲み込むことになる方法を推奨した。報道番組と違いバラエティ番組であるが、その内容は国民の関心が高く、国民をフッ素の飲み込みに誘導する番組であった。この影響でフッ素以外に多くの化学物質を含むハミガキ粉を飲み込む人が多く出る可能性がある。緊急を要する問題であり、内閣としての答弁を求める。

 

1.番組に使われている映像で、フッ素入りハミガキを使うスウエーデンの一家族の事例を紹介し、その後、スウエーデンの虫歯と日本の虫歯をグラフで比較し、スウエーデンで虫歯が少ないのはフッ素と磨き方であるとした。フッ素に結びつけるためわざわざ鍋やフライパンのフッ素加工で視聴者をコーティングに誘導し、歯の表面もフッ素でコーティングするとし、わざわざ模型で視覚的にフッ素の働きを連想させていく手の込んだ手法をとっていた。以下質問する。

 

1-1、本当にフッ素が膜のように歯面をコーティングしていると模型を作成しているが、この模型で説明したように歯面をフッ素がコーティングしていることを証明した科学的根拠はあるか。あるなら出典も示されたい。

1-2、ある一家族の口をゆすがない事例を紹介し、社会全体に当てはまるかのような放映をおこなった。口腔内をゆすがないという新しい方法について、フッ素の飲み込みとそれ以外のハミガキ成分を飲み込むが飲み込んだ時に安全とする科学的な根拠となる論文はあるか。あるなら出典を示されたい。

1-3、日本では食品安全委員会が平成24年12月17日付けで「清涼飲料水中のフッ素の規格基準改正に関わる食品健康影響評価」について答申をしている。この答申はフッ素の耐容一日摂取量を0.05mg/kg体重/日としている。ハミガキ粉に含まれるフッ素の飲み込みによる耐容量はこの基準が適用されるか。されない場合の飲み込み量の安全性を確保するための耐容一日摂取量の数値を示されたい。

1-4、事例調査は問題の広がりを見ることができるが、フッ素の効果で虫歯が減少するという結論を導くことはできない方法である。こうした事例調査を援用してフッ素による虫歯予防効果をあるかのように錯覚させる手法は公共放送として問題ないか。

1-5、スウエーデンは水道水フッ素化で裁判まで起こし、裁判所もフッ素の水道水化を止めた国で、フッ素に対しては警戒心がある国のひとつである。しかし、スウエーデンでは誰でもハミガキ粉を飲み込んでいるかのように思わせる放映になっている。こうした放映は放送基準に反していないか。

1-6、科学的にフッ素の予防効果は疫学調査で減少してきており、変動が大きく効果が定まっていない。また、フッ素は安全として放映しているがフッ素歯牙症は使用量と近接した量で起きることが判明しており、米国でも問題になっている。ただの紹介から、「口腔内をゆすぐな」と踏み込んだ放映で国民は混乱している。

ハミガキ後「ゆすぐな」という虫歯予防法は国も推奨するものか。もし、これを実行する視聴者がいた場合、国としてはNHKの放映内容をそのまま実行することを推奨しているのか。

 

2.放映にハミガキ会社の研究室で試作された練りハミガキでスタッフが歯を磨く映像が出てくるが、この歯ブラシに着けられた練りハミガキは垂れ下がっておりかなりの量であった。似た形状になるようにして計測した結果3-4グラムであった。この量を見た視聴者は歯ブラシから垂れる状態で良いと、強いインパクトのある映像である。また、ブラシに着けられたハミガキ剤に社員研究者が「多いかな」と発言している。NHKは撮り直すことなく放映した。しかし、最初に出てくるハミガキ粉の量で、視聴者に大きな影響を与えることを承知しているはずである。なぜこのような推奨量を超える映像をそのまま使うことに公共放送として問題はないのか。

 

3.番組後半でハミガキの量を増やしたほうが良いと暗示させるため、一般人の使用量が少ないことを見せ、続けてイエテボリ大学の教授に「ハミガキ粉を2センチ使う。これがとても重要です。虫歯予防に十分な効果が期待できます」と紹介している。

フッ素については効果があるのかどうかが議論となっているので、教授も発言に慎重さをみせ「効果が期待できる」と発言している。NHKの制作職員は巧みに発言を使い分けているが、こうした制作手法は視聴者に間違った判断を起こさせる可能性が高い。公共放送としてこの手法は許される手法か。

 

4.現在、一般的にハミガキ粉を2センチとしているが、ハミガキにもブラシ部分が長いもの短いもの丸いものなどがある。国は歯みがき粉の長さを2センチと重量でなく長さで指導しているのか。

 

5.フッ素コーティングという新しい思いつきに、フッ素が本当に歯面でコーティングしているのかを卵の殻にフッ素入りハミガキを塗布した実験がおこなわれている。この実験には時間経過とコントロールとしてのフッ素が添加されていないハミガキ剤およびフッ素だけという比較対象が必要である。しかし、フッ素入りハミガキとただの卵での実験であった。(この実験は小学生の夏休みの宿題で行われるレベル)。こうした実験はNHKの裁量であろうが、実験としての要件を満たしていない。公共放送として、正しく評価できない実験で多くの人にフッ素はコーティング効果があると誇張された情報を流したことは法に触れることはないか。

 

5-2、卵の殻を歯に見立てているが、卵の殻は炭酸カルシウムであり、歯のエナメル質はリン酸カルシウムを主成分としている。炭酸カルシウムは酢以外にもレモン果汁などでも簡単に溶ける。歯のエナメル質のような結晶構造を持つ場合は簡単に溶けない。こうした事実があるのに卵の殻を酢で溶かし視聴者を驚かすトリック的手法は公共放送としての裁量の範囲か。法的に問題はないか。

 

6.放映で、フッ素の危険性については10mgまでは安全としていたが、どこから出された数値か。

 

7.放映で12歳以下については「口をすすがない」ということは行わないようにと条件を付記していた。12歳以下という年齢は国が規制しているのか。

 

8.放映で、インプラントのチタンについては「フッ素がインプラントに与える影響についてさまざまな研究があります。心配な方は主治医にご相談ください」とちいさな記述があった。インプラントの人はフッ素についてどのような影響があるのか。

 

9.ハミガキ粉には多くの化学薬剤が配合されており、それを飲み込むことを国は想定していないと考える。しかし、NHKはフッ素を口腔内に維持のためゆすがないことをすすめている。こうなるとハミガキ粉の多種の化学薬剤を飲み込むことになる。国としてはハミガキ剤成分の飲み込みについて許しているのか。

 

10.番組中で「ラウリル硫酸ナトリウム(発泡剤)」の説明を加えている。「コーヒーや紅茶などを飲んで歯が茶色っぽくなってしまうのは着色汚れです。そういったものを浮かせて落とす力がある」と説明している。

10-1、界面活性剤で洗剤の主成分であるラウリル硫酸ナトリウムは発泡目的で許可されているのか。

10-2、歯の着色成分を浮かして落とすことを目的に添加を認めているのか。

10-3、界面活性剤であるから口腔内の脂肪を落とす目的で許可しているのか。


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