消費者のための安全安心情報サイト

もっと知りたいフッ素の話 その29 米国のフッ素化物事故~汚染された水道水供給・歯磨き剤・フッ素フロスの危険性

秋庭賢司さんからのFANニュースの紹介です。

汚染された水道水供給

米合衆国ユタ州のSandy市で2/6日で,フッ素化ポンプの故障より,住民が高濃度フッ素及び水道管に付着した銅と鉛に汚染された水道水が600家庭に供給される事故が発生。

3ヶ月の赤ん坊を含め、90人が胃腸症状、吐き気、イヤな味などの症状を訴える。フッ素濃度は100ppm,鉛は394μg/L(15μg以上は有害)、銅は28.800μg(1300μgが限界)としている。

この対応をめぐり、市が適切な情報を出さなかったとして住民は追求している。i詳細は以下を参照、米国のフッ素化事故は過去17回報告されている。

http://fluoridealert.org/news/fluoride-action-network-fluoride-overfeed-incident-needs-health-investigation/


米国の歯磨き剤  米国で子どもに増加するフッ素症。日本でも市販の90%以上の歯磨き剤にはフッ素が入っています。子ども用にも高濃度のものがあります。

歯科新聞が秋庭さんの取材記事を掲載されましたので紹介します。「それでもフッ素を使いますか」フッ素を考える新潟連絡会のパンフも参考にしてください。

歯科新聞、それでもフッ素CDC歯磨きFのサムネイル

画像をクリックするとPDF(876KB)が表示されます。


高濃度のフロスにも注意!

https://fluoridealert.org/issues/fluorosis/2019-latest-information/

 

the Journal of Dental Research ,March 6 2019.

Dental Fluorosis Trends in US Oral Health Surveys: 1986 to 2012

 

タイトル:全米口腔健康調査での歯フッ素症の傾向(1986から2012)

概要

はじめに:合衆国での歯フッ素症の評価は、全米口腔健康調査によりたった3回しか実施されていない。最初の調査は、1986-1987に全米歯科研究所(NIDR)により行われた。全米健康栄養調査(NHANES)では1999-2004、そして最近では2011-2012に歯フッ素症の評価が実施された。1986-1987と1999-2004との調査では、歯フッ素症罹患率と重症度が大きく増加した(添付図表)。

目的: 2011-2012の調査で歯フッ素症(12-15歳)の増加傾向があるかどうかを決定すること。

方法: 我々は、公的に得られる最近のNHANESのデータ(2011-2012)から歯フッ素症の3種類の判断基準(最重度の2歯、極軽度以上の全歯牙、CFI注):地域歯フッ素症指数)により罹患率と重症度を分析(WHO:ディーンの分類)した。我々は、いくつかの社会統計学的要素(年齢、性、人種差、経済的条件、出生国、両親の教育程度など)によってこれらの歯フッ素症の基準を調べ、その結果を前2回の調査と比較した。分析は、全国の代表的な推定値を提供するためにNHANESの調査デザインや加重平均を計算に入れている。

注)CFI(Community Fluorosis Index):歯フッ素症を健全歯(unaffected)0,疑問型(questionable)0.5、極軽微(very mild)1、軽微(mild)2,中等度(moderate)3、重度(severe)4に数値化し、それぞれに該当人数を掛けて合計し、全調査人数で除した加重平均である。

12-15歳の調査人数:1986-1987は11,800人,1999-2004は3,364人、2011-2012は599人。

12-15歳の全米推定人数はそれぞれ1,324万人、1,575万人、1,659万人である。

結果:NHANES2011-2012の調査は、前2回の調査に比べて全ての社会統計学的カテゴリーを考慮しても重症度と罹患率が大きく増加していた。12-15歳の歯フッ素症罹患率は、22%(1986-87)から41%(1999-2004),65%(2011-2022)へと明らかに増加した。

中等度と重症の合計罹患率が1.2%から 3.7%, 30.4%へと最も増加した。CFIは0.44から 0.67, 1.47 へと増加した。2011-2012年調査の社会統計学的要因と歯フッ素症罹患率の間に明らかな差はなかった。

結論:歯フッ素症罹患率と重症度が大きく増加した。我々は、これらの増加を説明するいくつかの仮説を立てたが反証により除外された。我々はこの増加について、いくつかのまともな説明を提言する。

増加の原因は水道水フッ素化、フッ素化水で溶いた乳児用の粉ミルク、フッ素入り歯磨き剤の飲み込みである(歯が形成される8歳まで影響、親知らずはその後も影響)。1997年にフッ素入り歯磨き剤の警告ラベルが義務づけられ、6歳未満が使用するフッ素入り歯磨き剤の量は豆粒大とされているが、2-5歳児の36%は歯ブラシ大かその半分を使用している(CDC2018)。学校でのフッ素洗口は、米国では1980年代と2008年を比べると減少しているので歯フッ素症増加の大きな要因ではない。

キーワード:フッ化物, 歯科疾患調査, 疫学, 歯科公衆衛生, リスク要因, エナメル質

 

(歯科新聞より)

歯科新聞フロス有機Fハーバード大脳のサムネイル

画像をクリックするとPDF(769KB)が表示されます。

  (秋庭 賢司)

カテゴリー