もっと知りたい フッ素の話 その20 IQ低下に関する論文第二弾
IQ低下論文の第2弾が出ました(FANニュース3/29より要約)。
2018年3月下旬にドイツで開催された環境疫学学会で昨年9月にIQ低下の論文(合衆国NIH、NIEHS,EPAが基金を提供した12年がかりの研究が発表:
以下参照 https://ehp.niehs.nih.gov/ehp655/)を発表した同じ研究を
グループが追加の発表をしました。
以下追加論文の抄録
http://oem.bmj.com/content/75/Suppl_1/A10.1
2017年9月の論文は、母子ペアーの12年間にわたる研究で、妊娠中の母親の尿中フッ素濃度と4歳及び6-12歳児のIQ値は強い逆相関があり、母親の尿中フッ素量が0.5mg/L増えるごとにIQ値は2.5下がる。
つまり1mg/Lで5下がることになり、一般的なメキシコ女性の尿中フッ素量は0.5ー1.0mgなので2.5-ー5ポイント下がることになる。
一方合衆国では0.6ー1.0mgなので3ー5ポイント下がることになる。
フッ素の尿中排泄量を50%とすると総フッ素摂取量はそれぞれ1.0-2mg、1.2-2mgとなり、1ppm(1mg/L)の水道水フッ素化をした飲料水を成人で1-2L飲んだだけでも達する量に等しい。
ちなみにメキシコは食塩のフッ素化、合衆国は飲料水のフッ素化である。
第2弾の1-3歳児の結果では母親の尿中フッ素量が1mg/L増加する毎にIQ値は2.4ポイント下がる、としている。
2つの研究は1-4歳、6ー12歳の子どもで一貫した傾向を示している。しかしながら、合衆国政府の資金、政府の研究機関の発表にも拘わらず大手メディア(、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ウオールストリートジャーナルなど)はいまだに報道していない、とFAN責任者のポールコネット教授は批判している。
子息で法律家のマイケルコネットは、4団体と共にカリフォルニア州からこの件についてEPAを提訴している責任者である。
昨年12月、今年の2月共に、予備審査でEPAに勝利している。
今後の裁判の行方が注目される。
(秋庭 賢司)