原発と石油のキケンな関係:ロシアの水上原発と北極海の石油開発
ロシア政府が現在サンクト・ペテルブルクで建設中の世界初の水上原発アカデミック・ロモノソフ(Академик Ломоносов)原発(5.2万kWe x 2基)が、まもなく北極海に面したコラ半島北岸のムルマンスク市(Мурманск)へ曳航され、核燃料装荷されることになった。

アカデミック・ロモノソフ原発の完成予想図(Wikipedia-Englishより)
ロシア政府は、地球温暖化により北極海の氷が溶け、船舶の航行が容易になることを見越して、北極海沿岸の開発計画を進めている。アカデミック・ロモノソフ原発はシベリアでの石油開発などに必要な電力と熱の供給が目的とされ、最終的にロシア最東端のチュクチ自治管区の港湾町ペベク(Певек)で稼働の予定。
(出典: Greenpeace France, «Nucléaire et pétrole : le cocktail Lomonosov» 2017.09.07)