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臓器移植法を問い直す市民ネットワーク結成5周年記念講演会のご案内

改定臓器移植法が施行されて5年が経過し、つい最近も6歳未満児への法的脳死判定と臓器摘出が行われました。

「臓器提供で誰かを救う可能性があることが私たち(親)の希望」と親のコメントが発表されてますが、心臓も動き体も温かい我が子のいのちを数日であきらめることができるのでしょうか。臓器移植法を問い直す市民ネットワークは臓器移植法成立前から一貫して脳死が人の死であることや臓器移植に隠された多くの重大な問題点について取り組んでいるメンバーで構成された市民団体です。改定法が施行される前に現在の市民ネットワークを結成し、「脳死は人の死ではないこと、脳死からの臓器移植に反対し、臓器移植以外の治療の研究開発を行うこと」を目的に活動されてきました。

残念ながら、命を切り捨てる動きは、誕生前から老人まで、「患者本人の意思」を盾に、拡大の一途をたどっています。学校教育でも臓器移植の良い面ばかりが強調され、免許証や保険証にも意思表示の必要性を強調する記載欄が設けられ、臓器移植は当たり前のことのように定着しているかのようですが、大きな間違いです。臓器移植の負の側面を今一度学び直してみることが必要です。

来る10月25日(日)、武蔵野大学教授・小松美彦さんをお招きして、結成5周年記念講演会が行われます。

この5年間を振り返り、再び“いのち”について考えます。多くの方のご参加をお待ちします。

(ネットワーク事務局 川見公子さんよりのご案内です。青字はCNJコメント)

20151025結成5周年記念講演会チラシ

 

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「市民ネットワーク結成5周年記念講演会 & 懇親会」

▼記念講演   小松美彦氏(武蔵野大学教授)    

 《いのち》を考える ― 科学的生命観と人生論的生命観》

(講演では、現代の科学的生命観を批判的に検討したうえで、不朽の名作『あしたのジョー』の解読を通じて、人生論的生命観について話されます)

 

■日時    2015年10月25日(日)(15時30分受付開始)

■講演会  15:40~17:40

■ 懇親会  18:00~20:00

■会場    駒場ファカルティハウス(東京都目黒区駒場3-8-1 東大駒場キャンパス内)

アクセス:京王井の頭線 駒場東大前駅     http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_33_j.html

渋谷から井の頭線各駅停車で二つ目。駒場東大前駅東口改札をでて左側の階段を下りる。すぐ目の前が東大駒場キャンパス正門。正門を入って左にまっすぐ、突きあたりを右に。その左手角にフランス料理レストランがあり、その先を左に曲がるとファカルティハウス入口がある。

■講演&懇親会参加費:3,000円(講演会のみの場合は資料代1,000円)

■主催  臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

連絡先:携帯080–6532-0916 090-6172-5174

e-mail:abdcnet@gmail.com

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講師 小松美彦さんのプロフィール

武蔵野大学教授(生命倫理学・科学史)  1955年東京生まれ 東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得。

著書に『脳死・臓器移植の本当の話』(PHP新書2004年)、『メタバイオエシックスの構築へ―生命倫理を問い直す』(NTT出版2010年)、『いのちの選択―今、考えたい脳死・臓器移植』(岩波書店2010年)、『生権力の歴史』(青土社2012年)など多数。

 

演題:《いのち》を考える――科学的生命観と人生論的生命観

講演の骨格

文明の誕生とともに、人間は「いのちとは何か」を考えてきました。西欧では古代ギリシアから19世紀初頭までの3000年の間、生命現象を生み出して統治する根本原因・原理は何かが探究されてきました。その後今日に至るまでの200年間は、どのように生命現象が起こっているのかに焦点が移りました。いわば、WhyからHowに科学的な探究の対象が移行したのです。

そして現代では、以下のような三種の科学的生命観

①  生命現象をコンピューターになぞらえる

②  遺伝子に還元する

③  脳の機能に帰着させる が中心を占めており、脳死問題は③と密接に関連しています。

しかしながら、科学が説いてみせる生命なるものと、私たちの「いのち」をめぐる日常感覚には距離感があり、「科学的生命観」に対して小松さんは「人生論的」生命観と呼ぶと言われます。  講演では、上述のような現代の科学的生命観を批判的に検討したうえで、不朽の名作『あしたのジョー』の解読を通じて、人生論的生命観について考えます。そしてさらに、“「あしたのジョーにもなれないで夢は夜ひらく」人々の「いのち」に光を当てた”お話が聞けることと思います。

(小松さんから頂いた講演概要を要約してまとめさせていただきました)

 

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皆様へ

講師から以下の依頼がよせられています。『あしたのジョー』を読んだことのある人も知らない人もふるってご参加ください。

――事前に『あしたのジョー』全巻を通読するか、劇場版『あしたのジョー』を鑑賞したうえで、講演に臨んでいただきたい次第です。もちろん、内容がわからない人にも、およそのところはわかるように、話すつもりです――
編集者蛇足 『あしたのジョー』は、ちばてつや画。原作・高森朝雄(梶原一騎)で『少年マガジン』に1960年代末から1973年まで連載されました。1970年から放映されたテレビアニメの主題歌は「♪サンドバックにうかんできえる にくいあんちくしょうのかおめがけ・・・あしたはきっとなにかある あしたはどっちだ♪」。DVD・ブルーレイの劇場版や講談社漫画文庫などがあります。

 

 

 

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