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脳死・臓器移植について考える第8回市民講座 ≪国策と犠牲~医療現場から見える現代医療のゆくえ~≫のご紹介

アメリカでは「脳死は人の死」とされているため、ほとんどが脳死後の臓器提供で、年間8,000人もの臓器提供者がいるとされています。日本では、交通事故や医療事故の被害者、宗教界等の大反対を押し切って、1997年法律104号として、脳死を人の死として、脳死の状態になった人からの臓器提供について定めた、「臓器の移植に関する法律」(旧臓器移植法)が制定されました。その後家族からの同意による提供が認められる法改正(改正臓器移植法)が行われ、いまでは当然のように免許証や健康保険証にも意思提供の項目が入れられ、確実に脳死移植件数は増加しています。

旧臓器移植法下の脳死・臓器摘出は1999年以降、年間3件〜13件でした。改定臓器移植法下では2011年に44件、12年は45件、13年は47件と増えています。2015年に入り、1月2月の提供は心停止後が6件、脳死下では11件と合計17件となっています。

(公社)臓器移植ネットワークによれば、脳死下での移植件数は下記のように報告されています。

https://www.jotnw.or.jp/datafile/offer/index.html

改正臓器移植法施行後、「家族承諾による臓器移植件数」が、「本人の意思表示があるもの」の3倍を占め、自殺者からの移植が増えていたり、移植の問題点をしらないままドナーカードを所持する若者が増えています。一方で、臓器摘出時に行われる麻酔や筋弛緩剤使用の実態報告と考察など、「救命なき早すぎる死」が起こっていないか、臓器摘出の現場に関しての情報は伝えられていません。

この間、地道に臓器移植法の問題点について学習会や検討を重ねてきた市民団体である、臓器移植法を問い直す市民ネットワーク、脳死・臓器移植に反対する市民会議が共催で第8回の市民講座を開催されます。

前回の第7回の市民講座では、出産事故から意識も自発呼吸もない状態になり、1年半後に亡くなったお子さんの体験をもとに新聞記者の方が、臓器移植をめぐる医療や障害者への社会の対応、マスコミの報道が移植を受ける側に偏る原因などについて、講演されました。講演タイトルは≪沈黙の命に寄り添って―日々のなか、見えてきたもの―≫

以下に詳細な報告がされています。

http://blog.goo.ne.jp/abdnet/e/a151fe33c786b38781eb86d5311265b8

第8回の市民講座が5月9日に開催されます。ぜひご参加ください。(以下ネットワークからの文章を引用)

脳死・臓器移植について考える第8回市民講座

 ≪国策と犠牲~医療現場から見える現代医療のゆくえ~≫

講師:山口研一郎さん(脳外科医/『国策と犠牲ー原爆・原発 そして現代医療のゆくえ』編著者)

画像をクリックするとチラシ(PDF 1MB)が表示されます。

画像をクリックするとチラシ(PDF 1MB)が表示されます。

■日時:2015年5月9日(土)13:30~16:45

■会場:豊島区勤労福祉会館6階大会議室

■資料代:500円

■共催:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

脳死・臓器移植に反対する市民会議

■連絡先:080(6532)0916

e-mail:abdcnet@gmail.com

ブログ:blog.goo.ne.jp/abdnet

山口研一郎さんは、脳神経外科医。やまぐちクリニック院長として、高次脳機能障害の患者さんの治療等にあたっておられます。

昨年10月、『国策と犠牲―原爆・原発そして現代医療のゆくえ』を社会評論社から出版されました。「アベノミクスの第三の矢」として「先端医療特区建設、海外からの患者誘致」「混合診療の自由化」等が強力に推進されようとしています。こうした動きはどのような未来に繋がるのでしょうか?この本の中で、山口さんは、戦中・戦後と連綿と続けられてきた「国策」が多くの人々に多大な被害や被災をもたらし、その連鎖をどこかで断ち切らなければ私たちの「いのち」や「くらし」はますます追い詰められていく、と論じておられます。

“国策”として推進される「脳死・臓器移植」が医療現場にどのような矛盾をもたらし“犠牲”を強いているのか。

市民講座では、具体的な事例を交えながらお話して頂きます。ぜひご参加ください。


(参考)改正問題以前を含めた情報

「脳死」・臓器移植を問う市民れんぞく講座

http://fps01.plala.or.jp/~brainx/new_page_2.htm

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