消費者のための安全安心情報サイト

予防接種ネット・de・講座34回 インフルエンザワクチン接種はやめましょう②~インフルエンザワクチン不足病の真実 

インフルエンザワクチン接種はやめましょう2~インフルエンザワクチン不足病の真実

今年もインフルエンザワクチンの接種時期ですが、報道では、厚生労働省は今年度のインフルエンザワクチンの製造量が2528万本で、昨年度の使用量2642万本を下回る見通しだとし、製造量が減ったことで、「ワクチン不足」がいわれています。ワクチンに使うウイルス株の1つがうまく増殖できず、昨年と同じものに選び直した影響で、過去5年間で最も少ない量しかできなかったとされています。

http://consumernet.jp/?p=4432

1994年に、4訴訟の全面的な敗訴を経て、予防接種法が改正され、ワクチン対象疾患の見直しのなかで、学童に約40年間集団義務接種されていたインフルエンザワクチンが、定期接種から外されました。1995年には30万本にまで減ったワクチン製造量ですが、その後の業界の巻き返しでここ数年は2600万本前後(約5500万人が接種できる量)にまで回復しました。製造量が増えても、減っていた時に比較して、流行に大きな影響はありませんでしたが、2000年前後から高齢者をターゲットにした努力義務をかさない定期接種2類型(現在のB類型)とされ、高齢者施設での強制的な接種とともに、他の世代でも毎年のように接種が進みました。

今回は、ワクチンの有効性や副作用からワクチン有用性を考えると、接種すべきでない候補NO1のこのインフルエンザワクチンの、今年の「ワクチン不足病」の背景を考えてみましょう。

大増加のワクチン生産でも接種は頭打ち、生産調整が始まったとみるべき

インフルエンザワクチン製造量の推移 「もうワクチンはやめなさい」 増補版より引用。白い部分は返品(未使用分)

インフルエンザワクチンの2000年の生産量は約800万本(以下わかりやすくするために100万本単位とします)ですが、当時も100万本以上が使われずに返品されていました。その後も2003年から昨年までをみても、2009年(新型インフルエンザ騒動があった)を除き、毎年2500万本以上の生産がされてきましたが、返品も止まらず、平均で600万本くらいの返品がなされています。2008年から2016年までは毎年、500万本から多い時は700万本も返品がされてきました。その積み上げとして2600万本超の製造が維持されてきたわけですが、よく見ると、2012年から2015年は3000万本以上生産がされていますが、実際に使用されたのは2500本くらいです。いわば、インフルエンザワクチン接種はすでに頭打ちで2015年の生産量は3000万本超ですが、2016年は2700万本に生産を減らしており、返品が100万本と前年返品3000万本の3分の1としており、いわば、常識的な生産調整が始まっていたとみるべき状況です。

今年の生産量は2528万本とされていますが、「ワクチン不足病」というより、むしろ、需給バランスに応じた生産量で、供給が間に合わずワクチン不足としてパニック?を起こしていることこそ疑問を感じてほしいところです。

今年のインフルエンザワクチン?

もう一度、今年のインフルエンザワクチンについて、おさらいしておきましょう。ワクチンの世界では、経済的に世界戦力ともいえるインフルエンザワクチンは、WHO専門家会議が推奨株を年2回選定します。これをうけて日本では国立感染症研究所などで株選定の検討会議をし、前年度のシーズンの国内流行状況、血清抗体保有状況等から今シーズン流行株を検討し、製造に適した株を国に報告し、厚労省が6月にその年度のワクチン株を決定します。厚労省によると、2016/17シーズンの推計受診者数は1,701万人いるそうですが、2016年流行時の接種も5000万人くらいにはされていたと考えられます。

今年のワクチン株は以下のものです

  • A(H1N1)pdm09 亜型ウイルス、B 型ウイルスの山形系統およびビクトリア系統については、解析した流行株の大多数はそれぞれワクチン株に抗原性が類似していました。
  • A(H3N2)亜型ウイルスについては、流行株で今シーズンのワクチン株から抗原性が乖離する傾向が認められました。
  • A型株 A/シンガポール/GP1908/2015 H1N1
  •      A/香港4801/2014 H3N2
  • B型株 B/プーケット/3073/2013 山形系統
  •      B/テキサス/2/013 ビクトリア系統とされ、A(N1H1)pdm09のみワクチン株変更した。
  • さて、実際、今シーズンはそもそも予定外の株でいくわけですが、実際はどんな株が流行ったのか、株の一致の有無には特に注目していきたいところです。

厚労省はインフルエンザワクチンについてどう考えているのか?

厚労省のHPなどでは、インフルエンザワクチンの有効性についての記述はあいまいです。感染は予防できないが個人には有効と言い続けていますがいずれにしても予防接種を手放しで有効としてはいませんが、かといって、公式に否定もしてません。公式な見解としては、

インフルエンザワクチンの予防接種には、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます。  65歳以上の高齢者、又は60~64歳で心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方は、予防接種法に基づく接種を受けることが可能です。

 

とされていますが、高齢者の肺炎と乳児のインフルエンザ脳症を予防できるとして、高齢者施設での接種や、過密なワクチンスケジュールをぬってまで泣き叫ぶ赤ちゃんにインフルエンザワクチン接種をしているのが現状です。(高齢者については次回、制度改正検討がすすんでいる肺炎球菌ワクチンと一緒に詳説)

そもそも

インフルエンザワクチンの有効性については、

  • ①血中抗体では防げない→感染を防ぐのは細胞性免疫IgA抗体、原理的に効果に限界
  • ②重症化予防効果についての、RCTデータは、高齢者では無効の結論
  • 乳幼児には効果なし(厚生科学研究で平成13年にむりむり出した、問題ある研究でも未接種群で5%罹患が減っただけで、薬の評価で使うNNT(ワクチンでは使われないがこうした緻密な効果判定なく公的に接種されていることが問題)では17.8%(18人に接種して1人に恩恵あり)と、CDCや厚生労働省のデータも問題あり 
  • ③前橋データでの疫学調査結果では接種群と非接種群で違いない
  • ④そもそも株が一致していない、一致した株がつくれていない (以上、詳細は新・予防接種に行く前に(ジャパンマシニスト社 拙稿部分 参照)
  • 今回は、④の流行予測株と外れたものでしかないことを厚労省自身が明らかにしているわけですが、それでも接種したいという「ワクチン不足病」が蔓延しているわけです。実際は、厚労省もつらいのでしょう。でも、確信犯として、インフルエンザワクチンを否定できず業界や医師会の意向に流されていることは、公共政策的に問題ではないでしょうか。特にワクチンには副作用があります。国民の命と健康を預かる立場から、根本的に再考してほしいところです。余談ですが、ここで、厚労省のインフルエンザ総合対策と銘打った広報のなかでも、啓発ツールで、どのような啓発がされてきたのは振り返ってみましょう。
  • 2000年 インフルエンザはかぜじゃない
  • 2012年11月29日 忘れがちインフルエンザ予防対策~まめに手洗い・マスク
  • 2013年 日本全国みんなで予防、インフルエンザ~マメのマスク、マメに手洗い
  • 2014年3月6日 マメに手洗いマメにマスクでインフルエンザ予防(正しい手の洗い方)
  • 2014年3月28日 新型インフルエンザ等対策について
  • ~新型インフルエンザ等の発生に対する危機管理~手洗い・せきエチケット
  • 2015年3月30日 みんなで予防!インフルエンザ(マメゾウくんアズキちゃん各地キャラクターとのコラボ
  • http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/keihatu.html
  • 2015年
  • インフルエンザ予防のお約束~おくちをカバー・手をあらいぐま
  • http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/poster22.pdf
  • ワクチンが効くとは一言もいっていない点に注目!
  • 2016年
  • インフルエンザマメなマナーを
  • 啓発ツール、電子媒体
  • コラボポスター作製要領
  • 2017年
  • コラボポスターの推進と各自治体から独自パスタ―作成の報告促し
  • ワクチン製造量減少の説明
  • インフルエンザワクチン 今シーズンの供給予定量(平成29年10月現在)は、約5,269万回分(約2,634万本)となります。昨年度の推計使用量は約2,642万本でした。 なお、昨年度に加えて以下の対策を講ずることにより、昨年度と同等程度の接種者数を確保できる見込みです。
  • (ア) 13歳以上の者が接種を受ける場合には、医師が特に必要と認める場合を除き、1回注射であることを周知徹底
  • (イ) 昨年度以上に、ワクチンの効率的な活用を徹底
  • ※1回分は、健康成人の1人分の接種量に相当します。

最後に、インフルエンザワクチンが誰のためにあるのか、興味あるグラフを示します。

ワクチンはいずれもワクチンそのものの価格に加え、医師の診察料や技術料もろもろが+されているわけですが、大体1回のワクチン接種で医師は3000円~5000円くらいの診療報酬?が得られるわけです。ここ数年定期接種化されたワクチンが増加し続けていますが、同時接種後死亡や副作用被害はほとんど認められていません。

インフエンザワクチンまで接種をするべきかどうか、もう一度考えてみませんか?

(古賀 真子)

カテゴリー