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もっと知りたい フッ素の話 その14  1500ppmの高濃度フッ化物を容認! フッ素化を進める厚労省に抗議と要請文を送りました

2017年3月17日、厚労省はこれまで、フッ化物配合の薬用歯磨きの含有基準が1000ppmであったのを、1500ppmまで認めました。それに伴い、日本歯磨工業会工業会)は同日付で、自主基準としての注意表示を発表しました(注)。今回の規制緩和は、米国商務省の意向をうけたものであり、子どもたち(特に6歳未満)への禁忌であるとする注意書きを徹底することなく、容認したもので極めて大きな問題です。

日本では市場占有率及び使用者割合が9割にもなるフッ素配合歯磨剤ですが、各地でのフッ素洗口も進む中、ミネラルウォーターのフッ素濃度も緩和されました。(0.8mg/lを2mg/l)。フッ素の毒性についてはブックレットでも紹介していますが(フッ素にNO!むし歯にフッ素はニセ科学参照)、市民が水道水への添加やフッ素洗口への反対運動を進める中で、厚労省が市販のフッ素化物について次々と規制を緩和することはあってはならないことです。

CNJでは、2017年4月18日、フッ素研究会ほかとともに厚労省と担当課長あてに要請文を送りました。

 

2017年4月18日

厚生労働大臣

塩崎 恭久 様

 

厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課長 様

厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長 様

 

  日本フッ素研究会            成田 憲一

 フッ素問題全国連絡会        大久保 則夫

  薬害オンブズパースン会議フッ素部会  加藤 純二

  特定非営利活動法人コンシューマネット・ジャパン  古賀 真子

 

要請書

フッ化物を配合する薬用歯みがき類の高濃度化を容認する規制緩和の撤回を求めるとともに、フッ化物使用における健康保険等への適用に断固反対します。

 

2017年3 月17日、貴殿等は、都道府県衛生主管部(局)長あてに、「フッ化物を配合する薬用歯みがき類の使用上の注意について」(薬生薬審発0317 第1号、薬生安発0 3 1 7 第1号)を発出しました。

その内容は、「フッ化物を配合する薬用歯みがき類(ブラッシングを行うもので、液体の剤形を除く。以下同じ。)で最も高濃度なものは、これまで、フッ素として1000ppm(0.10%)を配合するものでしたが、2017年3 月17日にこれを超えるフッ化物を配合する薬用歯みがき類が医薬部外品として承認されました。併せて、日本歯磨工業会が同日付で「高濃度フッ化物配合薬用歯みがきの注意表示等について」(以下「自主基準」という。)を策定したとの報告がありました。」というものです。

そもそも米国で義務づけられているフッ素入り歯磨き剤のラベル表示(図1Warning)には、①6歳以下の子供の手の届かないところに保管 ②飲み込み事故は、専門家を受診または中毒コントロールセンターに連絡すること、とあります。今回の表示は②の義務付けがありません。

表1は米国でのフッ素入り歯磨き剤中毒の報告で、飲み込みによる死亡事故もあります。またラベル表示の義務付け以後の報告が激増しています。今後日本でも報告されない事故の増大が危惧されます。

また図2は歯磨き剤の飲み込み量で、6歳でも25%を飲み込んでいます。表2はフッ素の急性中毒量の一覧で、流布されている1/10の量で症状が出ています。

またOTC(店頭販売)医薬品のむし歯予防薬として日本初のフッ化物洗口剤「エフコート」(要指導医薬品)の販売が始まりました。エフコートは「有効成分として0.05%濃度(フッ化物イオン濃度225ppm)のフッ化ナトリウムを配合し、家庭用の使用で、医療用医薬品(処方箋が必要な劇薬ミラノ―ル顆11%など:Bee Brand Medico Dental)と同じ成分であるため、アレルギーのある人への使用は禁忌です。

合衆国疾病管理予防センター(CDC)の官報(NHANES:2014)は、主要な歯科口腔疾患として虫歯、歯周病および歯フッ素症を挙げており、若年成年者の更なる歯フッ素症の増加を報告しています。歯フッ素症は,医原病そのものです。日本でも虫歯予防フッ素製品等を含む毎日の総フッ素摂取量は増加しており、全身のフッ素症の増加が危惧されます。

在日米国商工会議所は、フッ素洗口液の普及(実現:バトラ―、サンスター エフコート)以外にも、1500ppm、フッ素入り歯磨き剤の普及を要求しており、これを受けた今回の規制緩和は国民の健康に対する脅威であり、仮に入念な注意文書を出しても子どもたちへの使用が行われない歯止めにはなりえず、重大な健康被害の懸念があります。

在日米国商工会議所の意向を受けて、こうした予防処置が健康保険に一部導入され、2018年にも増強予定のようですが、セルフメディケーションに名を借りた危険物質の認可は単なる注意文書の配布で済ませることなく、そもそも禁止すべき劇薬であり、国民の健康を守るべき厚労省においては、毅然として規制緩和を撤回し、フッ化物の普及を健康保険など公費で賄うなどの愚行をなされないよう強く要請します。

以上

 

(連絡先)略

(古賀 真子)


(注)

1500ppm許可文書
フッ化物を配合する薬用歯みがき類の使用上の注意について(PDF 2MB)