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日本フッ素研究会報告~インプラントに市販歯磨き粉はNG!各地での洗口の広がりと反対運動の動き

2016年11月6日、第36回日本フッ素研究会(会長成田憲一さん)http://plaza.umin.ac.jp/~JSFR/の全国集会が、東京神田の日本教育会館で開催され、約80名が参加しました。

フッ素とインプラント性歯周炎の関係を説明する松井歯科医師

フッ素とインプラント性歯周炎の関係を説明する松井歯科医師

フッ素のインプラントへの影響

インプラントをしていたら、フッ素入り歯磨きはNG!

講演会では宮崎県で開業されている歯科医師松井孝道さんが、「フッ素によるチタン金属の腐食とインプラント性歯周炎」について講演されました。インプラントの施術から原材料等についての詳しい説明のあと、本来高い耐食性と生体融和性をもつ金属である純チタンが、フッ素によりダメージをうけると腐食するという研究結果を写真でわかりやすく説明されました。

なぜそのようなことが起きるのかについては、フッ素が口腔内で水素イオンと結合することで、フッ酸になり、フッ酸を形成する過程でチタン酸化膜を壊し、チタンの母材を溶出させることで、腐食により歯周炎が起きると説明されました。

純チタンやチタン合金の試験片を各種の歯磨剤やフッ素塗布剤などに浸漬した試験の結果、「9000ppm*の以上の高濃度フッ素を含有するフッ素塗布剤では著しいチタンの腐食が認められ、pHと溶存酸素濃度が低い口腔内環境では、さらにチタンの腐食が進むとされました。

特に、高齢化により、唾液の分泌量が減少すると、フッ素含有の(市販のものはほとんどがフッ素入り)歯磨き剤を使い続けると、チタンの腐食がすすみ、インプラント性歯周炎の増強に関わるとしています。

フッ素研究1500円*第35回フッ素研究会集会の内容がわかる資料です

フッ素研究1500円

フッ素とインプラントの関係については、口腔衛生学会は2014年10月10日に「フッ素入りでないインプイランと用の歯磨き剤の使用をすすめる」との緊急声明を出しながら、その影響についてはあいまいなままインプラント施術とフッ化物使用の併存を維持しようとしていますが、あらためてその悪影響が明らかにされたものです。(フッ素とインプラントのくわしい論文分析については、「フッ素にNO」 51頁~57頁参照)

高濃度のフッ素塗布剤だけでなく、市販のほとんどフッ素を含んでいる歯磨き剤をインプラント患者が使用することはまさに禁忌であると言えます。

学校現場でのフッ素洗口

後半は各地からの報告でした。元養護教員の高山みつるさんは、「学校における集団フッ化物洗口を考える」として、1992年から山形県で集団フッ素洗口導入の動きが始まって以降、24年間にわたって導入阻止の反対運動をしてきた経緯を報告されました。

山形県では、2015年には学校の統廃合により事業中止をした学校が多いものの、フッ素洗口の効果がないことや、父兄への「同意書」に両論併記をすることで、フッ素洗口が中止された学校の事例が報告されました。

養護教員だけでなく管理職や一般教員へのフッ素の有害性や効果への疑問を訴える一方、保護者や児童へのアンケートなどを通して、フッ素洗口の無意味さや学校現場での教育権や教員相互信頼関係の侵害などの問題点が報告されました。フッ素洗口をした学校の方が虫歯が増え、検診結果は担当医の交替で変化すること。運動に対する周囲の理解も増えてきたことなども報告されました。

自治体議員のフッ素洗口阻止の取り組み

水俣市議会議員藤本寿子さんの報告

熊本県内で、熊本市を除き最後まで実施しなかった水俣市でも、2015年10月からついに集団フッ素洗口が始まりました。2016年3月時点で、保育所や幼稚園では75.8%、小中学校で96.7%の実施となっています。藤本議員は、秋庭さんの学習会を企画するなど養護やPTAに働きかけました。水俣市では、2014年3月1日には熊本県教職員組合がフッ素洗口実施に反対する特別決議を上げています。藤本議員は今後もPTAと連携して、また市議会での質疑を通して学校での集団フッ素洗口の反対をすすめていきたいと話しました。

鹿児島県霧島市議会議員の中村満雄さんの報告

2015年7月、教員から学校でのフッ素洗口問題について相談を受けて調査を始める中で、フッ素の危険性とむし歯予防効果がないことがわかりました。霧島市では、2006年の幼稚園保育園でのフッ素洗口が始まり、52園中29園が実施しています。2015年3月に小学校のフッ化物洗口の予算計上がされる中で、養護教員が反対の声を上げましたが市は耳を貸しませんでした。

中村議員は霧島市議会での質疑、応答の記録を残し、運動を全国化させるモデルにしたいとの提起をしました。

(参考)中村議員のHP
http://mituona.web.fc2.com/Fluoric_problem1.html

フッ素洗口をやめましょう

フッ素洗口はいま、全国で270万人の児童に実施されているとされています。たいていは、幼稚園や学校での実施がトップダウンで決められ、それに疑問を持つ養護教員や歯科医師だけでなく、最近は自治体議員からの質問や資料の要望が増えています。熊本県水俣市や福島県いわき市でも秋庭さんの講演会がひらかれるなど、各地でフッ素洗口についての学習会も増えています。(以下秋庭賢司さんからの報告)

福島県では2012年8月1日に「歯科口腔保健の推進に関する条例」が施行されており、第6条にフッ化物応用の施策の推進が明記されています。

いわき市では、2016年4月18日から「いわき市歯と口腔の健康づくり推進条例」が施行され、2月の議会に主催者の創生会(狩野議員)と共産党が反対意見を述べました。5月には、いわき市で東京歯科大真木教授の推進講演、10月にフッ化物応用の関係者打ち合わせ会議などがあり、現在学校における集団フッ素洗口が検討されています。福島県や県歯科医師会はフッ化物洗口が必要と位置付け、フッ化ナトリウムの粉末や備品のなどの購入費を助成しています。(8020財団などへの公費が各県へ分配されている事実がある)。

また、県内23ヵ所から申請を受けている、という新聞報道がありました。

県内での反対運動の取り組みは、今のところいわき市だけであり、困難な状況にあります。

歯科口腔保健法、各県歯科保健条例等の法律で縛り、税金からの財政支援をし、保健所でのフッ素塗布やフッ素洗口の実施率を競わせるという、上からの指示は、健康ファッショそのものです。(以上秋庭さん)

秋庭さんは、国際フッ素学会参加の資料等を交え、このような状況では一人でも反対運動をやる、一人でもフッ素洗口をやめる、という気概が必要である、と話されています。

*おわびと訂正 9000ppmが正しいところ、2017年6月16日まで900ppmと標記していました。お詫びして訂正いたします。

斑状歯から子どもを守る会 運動の記録 A4 184ページ 1200円を1000円

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フッ素中毒を止めた人びと A4195ページ 2500円を2000円

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A4 195ページ2500円を2000円

第35回フッ素研究の資料(1500円B5版 50頁をご希望の方は、メール(info@consumernet.jp)またはファックス(03-3436-3225(CNJ),042-754-0019(秋庭))にてお問い合わせください。

またその他の資料上記のフッ素に関する反対運動の貴重な記録も少部数ですが販売しています。(2017年1月末まで送料無料)

(古賀 真子)