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もっと知りたい フッ素の話 その11 ハーバード大学内部でのフッ素論争

記事紹介:ハーバード大学内部でのフッ素論争  翻訳と(解説)秋庭 賢司 さん

記事はFluoride Actin Networkのホームぺージ(9/23)に掲載されています。

http://fluoridealert.org/news/ts-in-the-water-the-debate-over-fluoridation-lives-on/ 

この情報源はUSA Today紙(9/23)へのZhai Yun Tan 記者(Kaiser Health News)による寄稿である。

ハーバード大学公衆衛生学部の機関誌(Harvard Public Health:2016年5/20春季号)は「飲料水のフッ素化は安全か?フッ素化していない国々でも虫歯は大きく減少している」とのタイトルで、危険性の証拠やコクラン報告書によるフッ素化の無効性を紹介している。

これに対し、記事への反論として、ハーバード大学歯学部長、合衆国公衆歯科衛生学会長、合衆国公衆衛生学会歯科部長名で、記事の削除と訂正を編集者に要請している(5/26)。

国策に反する研究者の発表は、掲載しないか、掲載されたら同じ著者に訂正論文を書かせる。言うことを聞かなければ研究費を与えないで干してしまうか、解雇してしまうのが通例であった。未だに体質は変わっていないようだ。

 

機関紙記事の要旨:著者はDavis Nicole女史で、ハーバード大学遺伝学博士号を持ち生物医学、生物工学に詳しい科学コミュニケーター。

Is Fluoridated Water Safe? Harvard School of Public Health Magazine: Harvard School of PublicHealth; 2016. https://www.hsph.harvard.edu/news/magazine/is-fluoridated-water-safe/. Accessed

May 20, 2016

1940年代中ごろから虫歯予防のための飲料水フッ素化は全米で実施されており、その副作用は最近まで無視されてきた。フッ素入り歯磨き材やフッ素製品の増加により、フッ素化水によるリスクは大きくなっている。昨年の夏に合衆国保健福祉省(PHS)は、1953年以来初めてフッ素化濃度を引き下げた。

証拠:2015年6月、フッ素化に関する20の主要論文を検討した結果を、イギリスに本部を置くコクラン委員会が報告した。その結果「乳歯には有効だが、評価の基準に照らして永久歯での虫歯予防効果はどの論文でも認められなかった」としている。

また初期のフッ素化研究(主に1975年以前)は大きな欠陥があること、97%の研究方法や結果に関心があり、初期の研究では広範に普及したフッ素入り歯磨き剤やフッ素サプリメントによる虫歯予防効果を考慮していない。

そのうえフッ素の過剰摂取は、歯フッ素症や骨フッ素症、組織の変性や骨格を弱くする。

また高濃度フッ素は脳や神経細胞への毒性が示唆されている。合衆国のフッ素化濃度より高濃度であるが、疫学研究では学習、記憶、認識障害が報告されている。

真相:最後にPhilippe Grandjean ハーバード大学環境健康学助教授のコメントを紹介している。「フッ素の虫歯予防効果は認めるべきだが、フッ素は血中に入り脳へ移行する。

その答えとして、われわれは3つの優先すべき研究を確立しなければならない。

第1はフッ素化の有無に拘わらず虫歯は減っている、虫歯予防のための適切なフッ素量を確認する必要があり、多くはいらない。

第2はフッ素化は副作用のリスクを高めないことを明確にする必要がある。特に、動物実験によってフッ素が発育中の脳に毒性がある、というメカニズムを理解するに役立つ基礎的な動物実験を必要としている。

第3は、フッ素化水で溶いた粉ミルクを飲む乳児、人工透析をしている人たちなど、フッ素化により弱い立場になる人々を見つける必要があり、低フッ素の水が必要である。

 

反論記事(5/26)の要旨:読者の反論の一つとして掲載されている(FAN ニュース 9/23)

宛先はMadeline Drexler 編集者(Harvard School of Public Health Magazine)

「フッ素化は安全か?」と題する記事に対して合衆国歯科公衆衛生(AAPHD)学会、合衆国衛生学会(APHA)歯科部門、ハーバード大学歯学部の連名で削除と訂正記事を要請する。

この記事はフッ素化の科学的現状を誤って伝えており、バランスのとれた見解を提供していない。我々の関心事は以下のごとくである。

*2015年以前のフッ素濃度は0.7-1.2ppmであったが、0.7ppmに変更したのはエアコン、空調機等の普及(ちなみに我が家では40年前からエアコンを使っている)により、温度差による水分摂取量を考慮する必要がなくなったからである。

(南部は平均気温が高いので水分摂取が多く北部は少ない。温度による摂取量の差がなくなり下限値で統一し0.7ppmとなった、としている。0.5ppm以下は効果がないとしているので管理が難しくなるだろう。気温に関係なくアスリートや重労働者は水分摂取が多く、フッ素摂取はフッ素化水だけではない。「フッ素入り歯磨き剤や、歯科用製品など総フッ素摂取量の増加により歯フッ素症が増加したため」というEPA、HHSによる2011年1月の低減化勧告を隠している)

*フッ素化を「ダメ評価」しているコクラン報告はセンセ―ショナルで誇張しすぎである。報告は他の研究(2000-2013年の4研究)を省いたりしてバランスを欠いている。

他のシステマティックレビューに比べてコクランレビューの方法は、対照をフッ素化開始と同時期に比較できる限られた研究だけを対象としており、考察の範囲が限られている。

(inclusion criteria:二重盲検法や無作為割付比較試験など検討の対象となる基準を満たした質の高い論文だけが選択されるのであたりまえのことである)

以下略。

 


インフォメーション

2016年11月6日(日)

第36回日本フッ素研究会及び全国集会が近づいてきました。

全国からのご参加をお待ちしています。

第36回日本フッ素研究会及び全国集会にご参加を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

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